みんみんのざる碁日記

みんみんのざる碁日記

2011.02.15
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たぬきねいりさんからの質問にお答えします。

基本図1
この布石、ミニ中国流の一路ずれた形について説明して下さいと言われました。


これは張栩さんが創始した布石です。この布石、決まった名前がありません。とりあえず張栩流布石と呼ぶことにします。

参考図1 最も有名な実戦例
2009-10-15、名人戦第5局。張栩さんはこの碁に負けて名人位を失ったのです。
どうも日本ではこの碁の印象が強いせいかマネする棋士が少ないのです。中国や韓国の棋士の方がよく打っているようです。私はこの布石は優秀であると思っています。



基本図2
これも張栩流の基本形ということにしましょう。



張栩さんが四段から六段の頃に打っていたのがこの布石。これは「張栩スペシャル」と言われていました。世界的に広まった今の張栩流をそう呼ばないのは旧型の張栩スペシャルと混同するからなのでしょうか?
張栩さんは「悪いのがわかった」と言って今では張栩スペシャルを打ちません。なぜ悪いのかを私は知りたい。


では張栩流布石の狙いについて説明します。
参考図2 張栩流布石の成功例
この図のように黒7と一路狭い事で確定地になりやすい場合があります。
黒7は地を作りたい、というのが第一の趣旨です。


参考図3 張栩流布石の成功例2
第二の趣旨は、白16とかかった石が捌けない事です。
黒7の狭いヒラキは白16~20の形から次にヒラく手がないのです。
ゆえに白16とかかりにくい・・というが黒7の狙いです。


という訳で張栩流布石は目的がはっきりしていて、その対策がはっきりしていないので有力な序盤作戦であると私は思います。

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最終更新日  2011.02.16 04:19:43
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