みんみんのざる碁日記

みんみんのざる碁日記

2011.02.16
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カテゴリ: 囲碁・検討
たぬきねいりさんからの質問に答えて秀策流のコスミについて説明しようとしています。


私は大学に入学した時は2~3級くらいの棋力でした。ルールは知ってましたし、詰碁の本を読んで初歩的な死活がわかっていました。しかし実戦経験が少なく、布石・定石の知識もほとんどありませんでした。大学の囲碁部に入ってはじめて本格的に囲碁の勉強をしたのですが本を読んでもあまり理解できず、上達にほとんど役立ちませんでした。

本を読んでも上達しない理由は何だったのか、自分自身の経験から言うと「考え方を学ばないで情報を取り込んでも消化できない」ためでした。
ですから、考え方から話をはじめる事にします。

一般論として「石を捨てる事ができないのが初心者、石を捨てるのに抵抗がないのが上級者」と言えます。布石の話をする前に石を捨てる発想の説明をしなければなりません。
私が囲碁の本を読んで棋譜や定石を並べた時に、かかった石を捨てる事がまず理解できませんでした。

第1図 星の基本定石
(左)穏やかな定石は理解できます。



級位者の碁を観戦すると「振り換わり」とか「捨て石」なんて上等な発想はまずありません。さらに高級な「様子見」とか「キカシ」とか「見合い」などという思想は欠片も見あたりません。
日頃そういう低級な碁を打っている人に「秀策のコスミとは紛れのない堅実な一手です」とかもっともらしい事を説いても何の意味もありません。

第2図 捨て石の効果がわかるの図
前図の右側、打ったばかりの石を捨てる打ち方って損じゃないのぉ?って思うでしょ。
私もそうだった。ハサまれてもその石を捨てる事ができませんでした。
だけど、それが誤解だって事にある日気が付いたのです。


第3図 例外の図
一般的にはカカッてから入る方が得である事を前図は説明しました。
直ぐに入るべき場合を例示します。


東洋囲碁でも高段者の碁を観戦するとかかった石を放置したり、そのまま捨てたりしているのをよく見ます。江戸時代の布石は現代の碁以上に捨て石が多いのです。その江戸時代に打たれた手を理解しようとすれば、当時の布石理論から説明する必要があるのです。
その前提として、かかった石を捨てる考え方を身につけて欲しいと思います。


(左)白3とすぐに三々に入れば自動的に1の石を捨てる事になります。
(右)両カカリしてから三々に入れば、黒に1か3のどちらかを取って下さいと尋ねる事になります。相手に選択枝を与える方が良い手である事が多いのです。


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最終更新日  2011.02.16 21:46:55
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