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魔王著者:伊坂幸太郎価格:1,300円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る 伊坂幸太郎は「ゴールデンスランバー」を読んで以来ファンになってしまった作家です。 テンポのいい文章とこ気味のよい展開とあっと驚く伏線がボクチンを虜にしてしまいました。 「魔王」は中篇が2つ構成です。・「魔王」 事故で両親を失った「安藤」は弟と2人暮らしです。 ある日、電車の中で席を譲ってもらえない老人が、老人の目の前で大股開きで座っている若者に対して、暴言とも言える口調で文句を言いました。 周りの乗客は驚きましたが、「安藤」自身はもっと驚愕しました。 老人が言った言葉は、「安藤」がそのとき強く思った言葉と一字一句違わぬものだったのです。・「呼吸」 「安藤」の弟「潤也」はあの事件の後、恋人「詩織」とともに仙台に移り住みました。 彼ら2人は普段の生活でじゃんけんをして物事を決めていたのですが、「詩織」は「潤也」に一度も勝ったことがない事に気づきました。 なかなか面白かったのですが、この本1冊で序章という感じです。 この次の話からいよいよ本筋に入っていくというような...。 これから絡み合おうとしているかのような登場人物が複数出てくるのですが、それが捨て置かれてしまっている気がしました。なんとももったいない物語です。100円本に栄光あれ!!
May 29, 2012
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タ-ン著者:北村薫価格:1,785円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る北村薫の「スキップ」「ターン」「リセット」の3部作の2作目です。前作でコテンパンに打ちのめされてしまった僕は、まったく期待せずに、いや、恐怖さえ覚えつつ読み始めます。 売れない版画家の「森真希」は、自動車を運転中に前方の車を避けようとして対向のトラックと正面衝突をしてしまいます。 気がつくとそこは自分の家でした。自分は事故にあったはずなのに...。 しかし、よく見ると家の中は昨日の状態のままです。 彼女は前日の事故の起こった時刻まで戻ってきてしまっていました。 外を見ても人っ子一人いませんし、電話も通じません。 とりあえず身の回りのものを片付けましたが、次の日の同時刻になるとまた昨日の状態に戻ってしまいます。 彼女はこの、誰一人としていない永遠にループする世界に閉じ込められてしまったのです。 うーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん。 発想はいいんですが、とにかく展開が遅いし、文章が軽く読んでいてドキドキ感がない。 文章に重みがないのならば、せめてこういうSFチックな小説では、疾走感とドラマティックな展開がないと飽きてしまいます。 北村薫は恋愛小説を書いたらまぁまぁではないでしょうか。 まだ、あと1冊残ってるんだよなぁ。100円本に栄光あれ!!
May 26, 2012
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降霊会の夜著者:浅田次郎価格:1,575円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る なんともラッキーなことに出たばかりの「降霊会の夜」が100円コーナーにありました。 ちょっと汚いが気にしません。買って早速読みました。 すでに仕事をリタイアしている主人公は、山の中の別荘地で一人暮らしをしていました。 ある激しい雷雨の午後、一人の女が雷におびえ別荘の庭に迷い込んで、うずくまっていました。 主人公が部屋の中へ彼女を入れてやりその顔を見ると、毎晩見る奇妙な夢に出てくる女でした。 女は雨宿りのお礼として、降霊術を行うというイギリス女性を紹介してくれました。 次の日、イギリス人の別荘向かった男は、そこで過去に捨ててきた様々な人々に降霊を通して出会いました。 主人公は二晩、イギリス女性の降霊師の所へ向かうのですが、最初の晩の話はさすがに浅田次郎!ここで泣かずばどこで泣く!浅田節炸裂!会心の出来でした。 ここでやめときゃいいものを、次の晩のグダグダはどうしようもなかった。こんな終わりでいいの? 浅田次郎の最高と最悪を合わせて読める一作です。 でははははは。100円本に栄光あれ!!
May 21, 2012
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氷点(上)著者:三浦綾子価格:660円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る氷点(下)著者:三浦綾子価格:660円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る※実際に読んだのは下の単行本です。 今年4月、出向先の中野坂上でのお昼休み。 ぶらりとよったBookOffの100円コーナーに「氷点」と「続氷点」が並んでいました。 「ずいぶん古い本だなぁ。そういえばドラマもやってたよな。」と最初はそのくらいに思ってスルーしていました。 また1週間位して寄るとまだあります。 「買って~♪買って~♪私たちを買って~♪」「よーし買っちゃる!」 終戦間もない北海道旭川。 ある日、夫不在時に、病院長の「辻口啓造」の妻「夏枝」は、夫の病院に勤める「村井」の訪問を受けます。 見た目のいい「村井」に心を奪われた「夏枝」は、3歳になる娘の「ルリ子」を追い払うように1人で外へと遊びに行かせます。 夜遅くなっても「ルリ子」は帰らず、翌朝、近くの川のほとりで絞殺体となって発見されました。 犯人の「佐石」は程なく捕まりましたが拘置所内で自殺してしまい、生まれて間もない娘が残されました。 妻が「村井」と密会したせいで「ルリ子」を失ったと考えた「啓造」は、妻への復讐のため「佐石」の娘を幼女にして「夏枝」に育てさせようと決意します。 文中の会話は、少し古臭い昭和のお嬢様お坊ちゃまの言い回しですが、執筆から50年たった今読んでも、その面白さは色あせていません。 何回も映像化されているのもうなずけます。 幼女にした「陽子」という女性の成長に伴って、「夏枝」や「啓造」、兄の「徹」の心も大きな変化に揺り動かされます。 今でも出版され続けるベストセラーの底力が、どれほどのものかを見せ付けられ、読み終わったあとの高揚感は味わったことのないようなものでした。 素ん晴らしい~!100円本に栄光あれ!!
May 17, 2012
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図書館戦争著者:有川浩価格:1,680円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見る このごろ、BookOffの100円コーナーに退去して並ぶようになった「図書館戦争」シリーズです。 シリーズ物大好きなボクチンは早速読んでみることにしました。 パラレルワールドの20XX年、「メディア良化法」という図書検閲制度が設けられると、その反対勢力として「図書館」がその法律のたてとなります。 「メディア良化法」側の武装組織「メディア良化隊」VS言論の自由を守る図書館の武装組織「図書隊」との武力抗争の物語。 うーん......。 この物語の前提というか、世界設定についていけませんでした。 この世界観を維持するために、物語の随所に説明的な挿話や会話が頻繁に出てきます。 戦争とタイトルにはついていますが、その場面もなんだか軽~く書かれていて、現実感がまるで沸きません。 一言で言うと「面倒クセー!」につきました。100円本に栄光あれ!!
May 11, 2012
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ホルモー六景著者:万城目学価格:1,365円(税込、送料込)楽天ブックスで詳細を見るホルモーに関して書かれた6編の短編集です。・「鴨川(小)ホルモー」 京産大の「二人静」、「彰子」と「定子」の恋と友情と戦いの物語。・「ローマ風の休日」 京大の「楠木ふみ」とバイト先の高校生「聡司」が、2人乗り自転車で京都のホルモーゆかりの地を巡ります。・「もっちゃん」 「四条烏丸交差点の会」で使われる古めかしい懐中時計の歴史を追った1作。・「同志社大学黄龍陣」 かつてホルモーが行われていた「同志社大学」。「黄龍陣」の復活を描いた偶然と奇跡の物語。・「丸の内サミット」 京産大玄武組「榊原康」と龍大フェニックス「井伊直子」は、大学時代ホルモーの指揮をとっていた会長同士で、今は東京で働いている。 偶然、コンパで出会った二人が、ふと夜空を見上げると、何百匹というの「オニ」が丸の内の夜空を漂っていた。・「長持の恋」 立命館白虎隊の「細川珠実」は、貧乏からアルバイトを決意し料亭で仲居としてアルバイトを始める。 蔵へ行く用事を言い付かった「珠実」は、「織田信長」の物とされる長持を見つけ、その中に「なべ丸」と書かれた板を見つける。 時空を超えた恋物語。 どれもここれも、発想がよく、それを膨らまし、伏線を張り、それらを精密につなぎ合わせて書かれています。 歴史上の人物を登場させて見たり、短編同士で話の一部をリンクさせて見たり。 展開がよく、テンポもいい、大傑作の短編集です。 「鴨川ホルモー」を読んだあとは是非これも読んでほしい。 「万城目学」恐るべし!!次回策も大いに期待したいです。100円本に栄光あれ!!
May 7, 2012
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