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January 3, 2016
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みなさん、おはようございます。今年の正月はずっと天気でしたね。ただ短かったのが玉にきず。明日から仕事です。
さて、こちらは実在の人物を主人公に据えたフィクションです。


世界収集家
Der Weltensammler
イリヤ・トロヤノフ

東インド会社の士官リチャード・フランシス・バートンに仕えたナウカラムが、次の勤め先への推薦状を書いてもらいに代書屋ラヒヤの所にやって来る。主人の命を救ったと公言するナウカラムの証言が正しいならば、バートン自ら推薦状を認めるはずなのに、なぜ貰えなかったのか。疑問は残るが、ラヒヤはナウカラムのこれまでの経歴を聞き書きする。

 【英国領インド】の章におけるナウカラムとラヒヤの件は会話調の文章になっており、「話したい事を書いて欲しいナウカラム」と「職務経歴の詳細として書くために必要な事を話して欲しいラヒヤ」の、時に噛みあわない問答は、まるで落語のようで笑いを誘う。口承文学のような両者の会話と対比されるのが、バートン視点で描かれる箇所だ。活き活きした二人の会話に比べると平板であるが、理路整然としていて描写力に優れ読み易いという記載文学の良さを持っている。

 同じ時の同じ出来事を書いていても、ナウカラムとバートンの見ているもの、感じる事は異なり、バートンが気付かないことをナウカラムは知っている。だが、その全てをナウカラムはラヒヤに話しているわけではない。長年の経験で彼が何かを隠していることに気付いたラヒヤは、彼の話に自分の想像を加え始める。フィクションともノンフィクションとも区別がつけられない曖昧さを持つ「物語」が生まれるのはまさにこういう瞬間だ。そういえば、バートンが翻訳した『千夜一夜物語』も、底本がないゆえにどんどん新しい物語が加えられ、さらにヨーロッパと中東という二つの文明の間を行ったり来たりするうちに変形が進んだ「物語」だ。まるで、英国=ヨーロッパに属しながらインド、アラビア、アフリカへ旅したバートンその人をも思わせる。

 口承文学は、バートンがナイルの源を「発見」にゆく旅で道案内人として雇ったボンベイが、家族達に冒険行を語る【東アフリカ】の章で再度登場する。この件も【英国領インド】の章同様に、聞き手からツッコミが入ったり、同じ体験をした妻から訂正が入ったりとユーモアたっぷりの描写が続く。しかしそんな中にシリアスな色が混じるのは、ボンベイが自らの出自を語る件だ。「ボンベイ」という名前に違和感を抱いた読者が想像する通り、彼はアフリカから連れてこられた奴隷で、彼の辿った道筋は、アレックス・ヘイリーの『ルーツ』の冒頭を飾ったクンタ・キンテを彷彿とさせる。




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最終更新日  January 3, 2016 08:08:15 AM
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Re:口承文学と記載文学から紡ぎだされる ある男の生涯とは~小説『世界収集家』(01/03)  
明けましておめでとうございます。

文学に、うとい私です。
一生懸命、読んでみます。 (January 3, 2016 01:19:33 PM)

Re[1]:口承文学と記載文学から紡ぎだされる ある男の生涯とは~小説『世界収集家』(01/03)  
hoshiochi  さん
☆☆。えっこ。☆☆さん
>明けましておめでとうございます。

あけましておめでとうございます。

>一生懸命、読んでみます。

語り口調の箇所がユーモアたっぷりで面白かったです。 (January 3, 2016 09:45:56 PM)

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