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Aug 27, 2009
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カテゴリ: A poet
わが歩みにつれてゆれながら
懐中電灯の黄色いちひさな光の輪が
荒れた街道の石ころのうへをにぶくてらす
よるの家路のしんみりした伴侶よと私は思ふ
夜ぢゆう風が目覚めて動いてゐる野を
かうしてお前にみちびかれるとき
いつかあわれなわが視力は
やさしくお前の輪の内に囚はれて
もどかしい周囲の闇につぶやくのだ
―この手の中のともしびは
 ああ僕らの「詩」にそつくりだ
 自問にたいして自答して
 ・・・それつきりの・・・
光の輪のなかにうかぶ轍は
昼まより一層かげ深くきざまれてあり
妖精めくあざやかな緑いろして
草むらの色はわが通行をささやきあつた

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息子が今
懐中電灯がブームで
寝る前に必ず
暗闇の中で
なにやら不思議なサインを作って
カチカチしています。

光の輪を大きくしたり
小さくしたりしているのを
じつとみているうちに
この詩を思い出しました。

最近
趣味の域から
もっと
内面的に
真面目に詩を書いているので

この詩を読んだときは
思わず息を呑みました。

自問して
自答し

そうして
それつきり・・・


本当
何度も
その繰り返しです
*
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