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迷う必要などなかった。遺された物を、その意思の通りに従い、そして噛み締めてれば。 一度欠けるともう何もかもが遅い。本能の赴くままに、自らの意志にすべてを委ね、内に秘めた知られざる物の存在を暴くことに躍起になる。 狂ったように笑い、止まることなく進み続ける。後先顧みず、何が大切なのかも分からないまま。 時は経った。嘗て望んでいたものは、何時しかそれ自体が風の前の塵の如く、些細なものに変わってしまい、ひたすら分けもなく記憶にしか残らない。 そして、新たな光を見つけた。明日という日を願うことが許されるなら、どうか……、その灯を……。
Apr 28, 2008
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夢に出てくる、人が普段簡単に妄想できてしまう理想なんてものは 所詮戯言の理念でしかなく存在自体ありえないものであるのに 人はどこまでも内に秘めているものに縋り、膨らませ、しがみ付いている でも、その様な姿だからこそ人らしいものであり、人たる所以であると……
Jan 12, 2008
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明日はなんとかなると思う馬鹿者。 今日でさえ遅すぎるのだ。 賢者はもう昨日済ましている。 byクーリー
Mar 11, 2007
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車に乗ってた これからみんなで極楽浄土でも行くかのような安堵感 来週妹の中学受験が控えている 無理言って時間を取りこの車に乗せた 助手席にはお母さん 運転席にお父さんに絶え間なく話しかけている 身の回りのこと 近所の人付き合い 妹のこと そして僕のこと 妹は窓の外を見ていた 手元には用語集 しっかり握ってる 僕はすぐ下の画面を向いた 太ももの上には携帯ゲーム機 カチカチとボタン押す 先のことなんて知らない 普通に生きて普通に死ねればいい 捻くれた思考 常識だと思い込む 変わってるとからかう周り どこが…… 突然妹が覗きこんでくる 光るゲームの画面 怠惰と愚劣 貶す妹の声 すぐに妹は参考書と睨めっこ いたって真剣 言い返せない僕 ゲームを止める僕 受験に落ちて普通な学校生活を送る僕 夢は持ってた 輝かしい未来を手に入れる夢 脆くも崩れてった二年前 お母さんにまだ次があるわと言われ お父さんにお前はこれからだと言われ そして妹に格好悪いと言われた 消失感を覚えやる気を失ったあの冬 突然後ろからラッパ音 凄い速度で隣を駆け抜ける大型トラック 僕らの車を抜き去る 瞬間黒煙 化学物質と有害物質 辺りを見渡す どこもかしこもトラック 周りには大型車しか走ってなかった おかしいと思った けれど黙っていた きっと偶然だと思ってたから 道は次第にでこぼこ砂利道 車はガタガタ 明らかに普通の道じゃない 焦るお父さん うるさいお母さん 教材から視線を外さない妹 僕は上の空だった 脇に寄せて停車する車 追い抜くトラック 人が近づいてくる 車窓を開け尋ねるお父さん 無理に冷静を装う ……ここから先は工事中です そういわれ もと来た道を戻る一家 惨め 不安 平静としている妹 ぼぅっとゲームを手に持つ僕 車は正しい道を進む 安心したお父さん 興奮冷めないお母さん 前方を一瞥しすぐさま視線を手元に戻す妹 平坦な道なり ゆったりとした速度 周りにトラックはない トンネルに入る 人工的な光で薄暗くなる 人工的な光で明るいゲーム機 ボタンを押す サイコロが転がる 指した数字を進む 破産 ゲームでさえ転落人生 車はトンネルを抜ける 眩しいほどの明るさ この先急カーブの看板 サイコロを振る 心が落ち着かない 動揺 いつまでも落ち着いてる妹 ハンドルを切るお父さん 車は曲がる クラクションを鳴らしながら突っ込んでくるトラック 悲鳴を上げるお母さん 今度はしっかりとトラックのほうを向く妹 ゲーム機をしっかり掴む僕 両親騒然 激しい音と共に車がシェイクされる 揺れる車 頭にくる振動 痛みを伴う衝撃 突かれガードレールにぶつかる車 そしてトラック 落ちる車 傾くトラック 目を閉じるお父さん 悲鳴を上げるお母さん どこか悲しげな横顔を見せる妹 そして そんな妹を見ながらいまだにゲーム機をしっかり持っている僕 車は落ちる トラックと一緒に すべてを消滅させながら
Mar 7, 2007
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夜に見た夢を昼にも見てみる。 どこか寂しかった夢も太陽の優しい光を吸収し、だんだん暖かさを蓄えていく。 別に大層なことをするわけでもない。 ただこの日あの日を生きていくだけ。 簡単なんだけど困難。日常に変化がなくても、皆日常を過ごしていく。 きっとまったく同じ日なんてものはないから。 きっと明日は今日とは同じだけど違うから。 今日と明日はつながっているけど、だからこそ、違うもの。 そんな一日を過ごすことを、違う見方で見てみると、ちょっぴり切なくなって。 だから、みんな明日を過ごすんじゃないかな。
Feb 25, 2007
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複雑な表現はできないけれど、そこには道がいっぱいあったんだ。どんなものかは考えもつかない、果たして道と定義できるのかさえ分からないような道らしき道ではないが、それはやっぱり道だったと思う。見ていても切なく締め付けるような、色褪せて、そして光り輝く道だった気がしたんだ。そのたくさんあるうちの道の一つは周りに木も草も、なーんにもない本当にただ1本の道だった気がする。そのたくさんあるうちのまた別の道の一つは海の中にあって見ただけで魚らしき生物や海草、海の中で見られるものが浮いていて、その周りにはちゃんと海水らしきものが包み込んでいる中に揺ら揺らと今にも途切れそうで、でもしっかりと先に続いていた道だった気がする。そのたくさんあるうちのまたまた別の道の一つは地底深くマグマが常に流動し続けているところに、不意にポツリとただそのエネルギーもまったく受け付けない、別の次元からそのまんま切り取られてきたようなマグマの上に最初からあるようなそのような道だった気がする。そのたくさんあるうちの更にまた別の道の一つは空高く限りなく雄大な万物があっていいのか分からないとにかく広大で優雅な空の中に、まるで、その道には羽がついているようにただ、ひらひらとあっちにいったりこっちにいったり定まっていない中でもしっかりとその先には周りの雰囲気とまったく違う光の光景がはっきりとあるように感じ取れる、まさに空の中の最も繊細で可憐でそれでいて逞しい道だった気がする。そのたくさんあるうちの一番強く心に未だに響き続いている道のただ一つは周りにたくさんの暖かいものに囲まれて、常に自分以外の何か別のものからの視線を感じるけれど、それは決してすべてが冷たいわけではなく、時には優しく、時には冷たく、そして時には共感するべくその視線のような鋭い、恐ろしそうであるが元にはしっかりの質の詰まった実際にこの現実にありそうで、でもなかなか見つからない、でもみんな必死に探しているような道だった気がする。いや、だったはずだ。でもそれは見てきたもので、やっぱりこれからの僕らの真に歩んでいかなければならない旅路はそのような誰でもが想像できるようなものではなく、確実に波乱万丈、悪く言えば理不尽な世界がその行く先を支配する、そのような道になると思った。深い意味はない。ただ思っただけ。現実味もまるでない。でもただ思っただけ。誰にとっても真実は優しくはないけれど、その真実に優しさが含まれているのを、ただ虚ろな心と、力の篭らない躯からひたすらに必ず迎えるべき未来にほんとちょっぴり淡い期待少しお祈りしてもいいんじゃないか。きっと現実は裏切ってくれてしまうのだろうけど、希望を見るのを止めてしまうのはきっと面白くないんだろ思う。今まで精一杯生きてなくても、夢を見る権利は誰にでもあるはずだ。ふと、そんなことを心の中に思い立った。ただ・・、それだけ。
Sep 2, 2006
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何が起こるかは分からない。でも何か起こらないと困る。それがどんな大きなアクシデントであっても、どんな些細なことであっても。起こることに意味があり起こらないと何の意味にもならない。つまらなくてもいい、ただ何もないのが嫌なだけなんだ。自分の心が小さすぎるから、大きな気持ちを全部受け止められないから。どのような思いでもそれをきちんと回収できなければそれはないと等しい。子供みたくて構わない。それを記すことに意味がある。身近なくても問題ない。これを残すことに意味がある。何が起こってもいい、何も起きないのがいけないのだ。得るものがなくなるのだ。何かほんの僅かなものでも、得ることに、手に入れることに、一回りこの心に層を作ることに、意味がある。何も起きないのなんてつまらないんだ。失った気持ちを取り戻すために、与えてくれなくていい。この虚無感しか残らない眠る器にアクションを。ただ夢を残す。
Mar 11, 2006
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