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5月27,28日に野草の会「ワタスゲ」で、鳥海高原に行ってきました。 昔、鳥海山の麓で育った友人と会津を旅行した時、「あれが会津磐梯山・・・?」と、落胆した様子の友人を見て、18の歳まで朝な夕なに磐梯山を見ながら育った私は、心中穏やかでなかった記憶が蘇りました。 きっと「会津磐梯山は宝のや~ま~よ、・・・小原庄助さん、なんでしんしょつぶした」という、あの歌も良くないのだ・・・などと思いながら。 それは余談ですが、雲ひとつない「鳥海山」は、さすが秀麗で素晴らしい山でした。鳥海山 オオバキスミレ(スミレ科、スミレ属) 鳥海山のふもとは初夏の雰囲気でしたが、1000m以上ある鳥海山矢島口登山道付近はまだ雪に覆われていて、マンサクの花や水芭蕉が咲く、早春の世界でした。矢島口登山道付近竜が原湿原の水芭蕉(サトイモ科、水芭蕉属) 次の日は芭蕉が奥の細道で読んだ句「象潟や雨に西施がねぶの花」で有名な、1度は 訪れてみたかった象潟、の蚶満寺に。 1804年の象潟大地震で今は「陸地」になってしまった風景、その昔ここから見た海を「うらむが如し」と表現した芭蕉は、この地で何を思ったのでしょう。蚶満寺から見た象潟風景蚶満寺にあったお地蔵さん 帰る途中に、鳥海山の日本海まで流れ出た火山の溶岩で刻まれたという、十六羅漢像も見てきました。十六羅漢像 今回の旅で、とても心に残ったのが最後に寄った「玉簾の滝」でした。 遊佐町、日向川上流にある落差63mの名瀑で、滝の落ちる中腹に岩窟があり、ここに砕けて散る水流の見事さ、神々しいと表現したら良いのでしょうか・・・。 夜にライトアップされる時期もあるとか、もう1度来て見たい。玉簾の滝
2008.06.02
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