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迷子の大人たち2 (2013.10.02)
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※本ブログはこちら↓のブログへと徐々に引越します。
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池田 司 2013.09.25
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はじめに
こちらは高知県は四万十川の河口にある放し飼い有精卵の生産農場「ニワトリノニワ」生産者によるブログ「迷子の大人たち」です。
2008年8月-9月にかけて行った四国八十八ヶ所霊場歩き遍路のレポートを元に同年10月から本ブログをスタートしました。
「迷子の大人たち」というタイトルはNHKの遍路ドラマ「 ウォーカーズ-迷子の大人たち- 」から勝手に頂いたものです。
現代の日本人は社会に強要された仮面に覆われ自分が何者かを見失った、言わば「迷子」だと思います。でも、そろそろ人間の本質に気づきましょう、みんなで。
人間は高度な文明社会、倫理社会の一員である以前に動物です。動物であれば喜怒哀楽の情動があって当然だし、生理的な欲求もあって然るべきです。
そんな本質的なことを無意識の中に隠したり意図的に忘れようとしているから現代人たちはみんな迷子であり、苦しむのです。その苦しさから脱出するためには自分が動物であることを思い出さねばなりません。
そのきっかけを与えてくれるのが私も経験した歩き遍路だと思っています。現代で生きている私たちは社会的・倫理的な仮面を全て取り去ることは非常に困難でしょう。ならば自分とは別の、個性のない何者かに変身すれば良いのです。
それが、お遍路さんです。四国の人にとって遍路は自分の代わりに修行している弘法大師の子弟であり、個性はありません。
まっさらな白装束に着替え、菅笠を深くかぶり、そしてお大師様の化身である金剛杖だけを頼りに1200kmもの道のりを、ただひたすら次の寺を目指して歩くのです。
暑い夏の日にはすぐに喉が渇きます。また信じられないくらい健康な空腹を感じます。サラリーマンで怠けきった足は20分で悲鳴を上げ、背負った荷物の重みで肩も背中も、全身に大きな疲労を感じます。
でも、これが人間です。自分です。生きているということです。文明的な生活の中で忘れていた自分の身体がココにある、ことを実感できます。
一日およそ30kmもの道のりを歩き終え、荷物を下し、乾いた喉に冷たい水を流し込み、空っぽのお腹に食べ物を運ぶ。それが幸せということだと私は気づきました。高級外車やブランドの時計では喉の乾きは1ミリも癒されません。
どうか一人でも多くの「迷子の大人たち」が自分自身の声に気づいてくれますように。
「私はずっと、ここに居ます」
あなたも自分を取り戻す四国巡礼の旅に出かけてみませんか?
~歩き遍路を応援します~「南無大師遍照金剛」 ニワトリノニワ 代表 池田司