沖仲仕が医師になって [ 青山 光太郎 ]
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昨日と今日、テレビで観ていた有名人2人の死を知った。
一人はNHK衛星放送の「日本縦断こころ旅」で14年間自転車で日本中を旅していた火野正平さんで腰痛の治療中腰椎骨折をして体調をくずしてお亡くなりになったとのことである。昨年までは坂道でも自転車で元気いっぱい登ったりしするし、旅の途中の飯店での料理の食べっぷりも豪快でお元気な方だなと思っていたが75歳の生涯を閉じられた。
もう一人は相撲解説でおなじみの北の富士勝昭さんで心臓が悪かったとのことで心臓病でお亡くなりになったらしい。軽妙で少しくだけた解説は人気があった。82歳とのことである。
お二人とも大変お元気そうに見えたので突然の訃報に驚いている。
誰でもいつかは必ず死ぬが、その死を考えるうえで重要なことの一つは死ぬ時だと思う。比較的若い年齢だと本人もやり残したことが多いだろうし、周りからも惜しまれることが多い。高齢の場合はもう十分生きたと思い、周囲もそう思う。なるべく長生きした方が良いように思われる。
次は内容だと思う。人生を一つのドラマと考えるなら長いけれどつまらないドラマもあるし、短いけれどキラキラ輝いている素晴らしいドラマもある。必ずしも長く生きればいいと言うものでもない。
三つめは後世とのつながりである。生命は永遠であると信じている人もいれば死んでしまえばそれで終わりだと考えている人もいる。私は死とは一時的な休息でまたいつか目覚めて生まれ変わってくるのではないかと思っている。
宿根草の植物は花を咲かせた後は枯れてしまうが、適度の温度や期間を経るとまた芽を出して花を咲かせて枯れていきそれを繰り返している。人間を含めて動物の死もそれと同じではないかと思っている。その死は来世につながっていると考えるならこの世で長く生きるとか短く生きるとかはあまり大きな問題ではなくなる。つまらないドラマよりいいドラマの方が良いが来世があると考えれば次はもっといいドラマを演じようと考えることも出来る。
今生を素晴らしい人生にしようと努力して生きることは大切だが、死によって今までのことが全てが無くなってしまうと考えるのはあまりに殺風景だ。正平さんも北の富士さんもいつかまた生まれ変わって出現してくるのではないかと思っている。どこかでお会いするかもしれない。