親戚のおばさんから電話が来た

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ゆちぃな

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「引っ越しました」はがきを見て、親戚のおばさんから電話が来た。

私の両親は離婚してて、父親は東京出身なのに奈良に住んでて、
もう実家に帰る気はないから、8年くらい会ってない。

父方の親戚には年賀状を送るだけだったんだけど、
一昨年？おばさんから電話が来て久しぶりに会った。

今回電話をくれたのは、そのおばさん。

引っ越しの連絡を見て、新しい家に引っ越す気持ちを思い出して、
喜んでくれたみたいだ。

そのおばさんは、前は苦手だったけど、

もう20年以上認知症のおばあちゃんは、
8年前に会ったときには私のことが分からず、何度も同じ話をしてた。
私の知識の中の認知症はその時のおばあちゃんの状態。

2年ほど前におばさんに会いに行った時には、
おばあちゃんはもう本当に訳が分からなくなってて、
会話はできないし、置いてあるものは調味料でも飲んじゃう。
認知症の症状としてここまでなるとは知らなかったから本当にびっくりした。

ただ、娘を見て「可愛いね、いい子だね」って何度も言ってた。
それ以外は何もしゃべってない。

おばあちゃんはとにかく健康だったから、長生きするとは言われてた。

おばさんが言うには、

よくコップが飛んでたりしたから、機嫌が悪いのかと思ってたら、
実は目が見えなくなってきてて、
テーブルのコップに手がぶつかって、こぼしてたみたいだ。

おばあちゃんは目が見えなくなってることを伝えられないし、
どう思ってたんだろうか。

おばあちゃんが失明するのは想像してなかったみたいで、苦労してた時に
引っ越しはがきで朗報が届いたから、嬉しかったって言ってた。

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