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2021.03.12

芥川賞受賞作、宇佐美りん「推し、燃ゆ」

テーマ：今日どんな本をよみましたか?(91785)

カテゴリ：雑談だっちゃ☆

げんき～？

芥川賞受賞作、宇佐美りん「推し、燃ゆ」読みました。

推し、燃ゆ [ 宇佐見りん ]
私ね・・・やっぱり読解力がすごく乏しいのだと思うのだけれど、まったく良さがわかりませんでした・・・。「で？」みたいな。全力で推しを推すのはいいけれど、それと生活は別だなと思うし、まして子供で、学校に行けなくなってしまうような状態は、親のサポートが必要なのに親は「養えないから働け」だし、なんだかな・・・っていう。

そもそも「推し」という言い方が私自身は好きじゃない。人との会話で便宜上「推し」ということはあっても、私自身が積極的に推しを「推し」と呼ぶことはない。その人は「推し」ではなく、私が応援したい大好きな人だから、ちゃんと名前で呼びたい。もちろんこれは私の個人的な考えなので推しを推しと呼ぶ主人公はそれでよいのだけれど、個人的に「推し」の連呼に、共感しようとする気持ち自体がそがれてしまったというのはある。

あと、著者も誰か推しがいると授賞時にニュースで紹介されているのを見たけれど「ほんと？」という気がした。主人公の推しのメンカラは青らしいけれど、主人公の声で起こしてもらえる目覚まし時計は「水色」だというから「え？そこは青じゃないの？」っていう・・・・。そこ、普通はメンカラで販売しないか？っていうね。ツッコミどころね笑。

あとどうでもいいけれどP94で「麵」と記載されていたのだけれど「麺」を使わずわざわざ「麵」を使ったのには何か意図があるのか気になった（ちなみに「めん」です。機種依存文字なのでこれを読んでくれている一部の人には文字化けしているかも）。

だからどうだという何かが起こるわけでもなく、グループの解散を発表解禁前に勝手に発表してしまう「推し」の身勝手さにもうんざりだし、この人をどうして推せるのか全然理解できないし、私自身は自分の生活をきちんと送ったうえで好きな人を推したい（自分の人生ダメにしても、推しに何の得にもならないし）タイプなので、主人公がよくわからないし。

ただ、一部共感できたのは、推しに彼女がいてもそこまで固執しない点かな。私はなんでアイドルが恋愛しちゃいけないのかまったく理解できないので。自分は恋愛したり結婚したりするのに推しがそれをすると「裏切られた」とかいうのはなんで？なにそれ、自分勝手すぎない？裏切られたってなに？自分で勝手に推しが恋愛しないことを望んで、勝手に信じて、それを推しと約束したわけでもないのに裏切られたという発想になるのがちっとも理解できない。私は好きだからこそ素敵な恋愛してほしいし、結婚してほしいし、お子さんもいたらいいなと思う（本人がそれを望んでないなら別だけど）。私みたいに未婚・子なし・なんちゃら・・・みたいな昔はやった「負け犬」的な人になってほしくない、まったくもって。もう、私を反面教師にしてほしい笑。犯罪とかは別ですけど好きなように楽しく毎日を送ってほしい。それが恋愛ならどうぞどうぞ、恋愛しておくれ！って感じ。主人公も多少心がざわついてそうな雰囲気はあったけれど、一般的なファンの子の反応とは別だったから、そこは読んでて楽だったかな。

そんなこんなで、受賞作というのはことごとく、私は良さがわからないのでした・・・笑。

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