INOの映画日記

INOの映画日記

2009年12月06日
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カテゴリ: 映画


  原作  :山崎豊子
  監督  :若松節朗
  キャスト:
   恩地元・・・・・渡辺謙
   行天四郎・・・・三浦友和
   八馬忠次・・・・西村雅彦
   国見正之・・・・石坂浩二
   恩地りつ子・・・鈴木京香


(あらすじ)
巨大航空会社に勤める恩地は労働組合の組合長として会社と対立し、報復人事で海外僻地を転々としていた。
10年にも及ぶ海外勤務から帰った恩地に最悪の航空機事故の処理という仕事が与えられる。
恩地は被害者側に立ち、ここでも会社と対立する。

(感想など)
あくまで筋を貫き通した熱く強い男の物語。
実在のモデルがいるそうです。
大好きな山崎豊子の原作なだけに見ごたえのある映画になっていました。
強靭な精神力を持つ恩地に渡辺謙は適役でした。
こんなに虐げられているのに会社を辞めない理由は、「矜持がそれを許さない」からです。
自分は間違ってないという強い自負心が、負けることを受け入れないのでしょう。

この映画は面白かったのですが、あえて難点を指摘すると恩地が立派過ぎて感情移入ができないという点でしょう。
もうすぐ日本へ帰れる。家族と連絡を取り合い嬉しそうな恩地。そこにまた新しい海外僻地の辞令がくだる。呆然自失となる恩地。
と、いうようなベタなシーンがあればもう少し恩地に感情移入できたのでしょうが、強い男恩地にそんなシーンはありません。
どんなに虐げられてもそれを真っ向から受け入れ、誠実に仕事をこなし続ける・・・強すぎです。
さすがに苦労して手に入れた国家プロジェクトを白紙にされた時には精神錯乱を起こしましたが、これもこれで極端でした。

子供や赤ん坊もいるのに墜落直前で揺れる機内。
ここは泣けました。
映画としてよく出来ていましたが、大長編の原作を3時間以上の大作とは言え映画で語りつくすにはまだ足りなかったように思います。
いつかこの物語もテレビドラマでじっくりと描かれることを期待します。

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最終更新日  2009年12月07日 00時15分39秒
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