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暗い朝、なんとなく時間の感覚がずれる。
22日の冬至までは、昼の時間が短くなるので、それもしかたないか。
黄帝内経・素問の四気調神大論では、日光を待ってから起き出すように言ってるが、当時と違って暖房設備の整った現代では、まだ少々暗いうちから起き出しても問題はないだろうと思う。
問題は、心持だ。
欲しいものややりたいことがあっても、すでに手に入っているかのように、すでにやり遂げたかのように過ごして、内面を穏やかにひそやかにと説いている。
自然界において冬は、寒気の支配する時期なので、人間は陽気を漏らして寒気に破られないことを促すものだが、紀元前に書かれた当時と現代とでは、時代背景が異なるのでそのまま現代に当てはめるのは無理ではあるが、一点の真理はある。
冬に暖をとろうとして、サウナや岩盤浴に入り過ぎると身体は一転冷えやすくなる。
汗=体液 + 陽気 であるからだ。
また心の動きは陽気の働きであるから、年末であわただしく忙しい心は、気血を消耗する。
冬は、「種」を意識するのが好いだろう。
春に芽を出すべき時期が来るまで、じっと「保つ」という忍耐が必要な時期。
この時期、「種」の中身が、スカスカにならないように。
芽を出す力が不足すると、うつ病などの症状が出やすくなる。
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