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2010.05.09
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カテゴリ: 株式投資
来週の株式相場 

5月8日(土)14時13分配信

 日経平均は10年2月9日の9867.39円から10年4月5日の11408.17円までの上昇幅1540.78円の61.8%押しの10455.97円を割り込んだ。このため、来週の日経平均の動向を占う意味で最も重要なことは、今回の上昇の起点となった2月9日の9867.39円を死守できるか否かとみている。

 死守できるようなら5月6日と7日とで空けた窓(10472.77円~10682.61円)を埋めるリバウンドが期待できる。一方、割り込んだ場合、09年11月27日以来の上場相場の起点である11月27日の安値9076.41円を目指す展開を想定している。現時点で9867.39円を割り込むか否かはフィフティー・フィフティーとみているが、割り込んだ場合、急ピッチの下落を覚悟しておく必要があるだろう。

 では、仮にリバウンドして日経平均が10682円付近まで上昇したとして再び中期的な上昇トレンドを描けるかというと、やや疑問だ。週足ベースのMACD(12週-26週)はシグナル(9週)とデッド・クロスしている。また、26週移動平均線(7日現在、10442.36円)も割り込んだ。辛うじて、週足ベースの一目均衡表の基準線(同、10242.29円)は上回っているが、中期トレンドは「下」を示唆しているのだ。

 7日発表の4月の米雇用統計で雇用者数は市場予想以上に増えたが、米国株式市場は4日続落した。投資家心理が冷え込み、且つ、投資家の関心がギリシャ財政問題をはじめとした欧州発の信用収縮に集中している証左だろう。このため、企業収益が良好な状態で株価が下落したことで、株式のバリュエーション的な魅力が増したとしても、世界的に、投資家はリスク資産である株式を積極的に保有しようとはしないだろう。このため、世界的な株安は当分継続する公算が大きい。反面、安全資産である高格付け債券や、金が選好されるとみている。

 投資家のリスク許容度が落ちたというよりも、ギリシャ危機をきっかけに、リスクを極端に嫌う動きが世界的に加速したというべきだろう。おそらくこれは、08年のリーマン・ショックの記憶が世界の投資家の脳に生々しく残っているため、今回こそ、逃げ遅れて致命的な打撃を被りたくないという投資家の資産防衛意識が強まった結果とみている。

 なお、ギリシャ支援に向けたEUやIMFの緊急融資の取り組みだけでは、市場の不安は収まらないだろう。ギリシャ経済は観光や海運頼りで、輸出競争力の高い産業に乏しい。このような産業構造の国は、足元のユーロ安は物価高(インフレ)だけを引き起こす。その一方、パパンドレウ政権は支援の引き換えに、増税実施と歳出削減の緊縮策を実行せざるを得ない。結果、景気悪化は長期化し、インフレも同時進行し、生活困窮から国民の不満が一段と強まる可能性が高いのだ。つまり、そう簡単には、欧州発の信用収縮の火種は消えないのだ。



 世界の投資家の株式を含む高リスク商品の保有意欲は日々減退している感がある。このような状況で、株式相場が上昇基調に戻るとは思えない。むしろ、「上がれば売りたい、下がるなら今すぐにでも売りたい。」というムードが来週以降も強い状態が続くとみている。(編集担当:佐藤弘)
サーチナ
http://stock.searchina.ne.jp/





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最終更新日  2010.05.09 22:50:02


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