旧車の4輪+2輪を愛でつつ、定年退職後は、年金受給+パートタイマー、そして不動産賃貸業中のパートタイマー大家です。

旧車の4輪+2輪を愛でつつ、定年退職後は、年金受給+パートタイマー、そして不動産賃貸業中のパートタイマー大家です。

2025.07.17
XML
カテゴリ: クルマ旅行




 石炭博物館の展示内容は大きく分けて2つある。

 一つは夕張市の石炭採掘の歴史に関するもので、大小さまざまな各種採炭装置類や、本物の坑道の見学もできる、かなり見ごたえのある展示内容。 

 拙者はその昔、福岡県若松市(現在の北九州市若松区)の生まれだが、ここは筑豊炭田の積出港として栄えた町だった。 夕張市は炭鉱そのもので、石炭という共通点がある。

 因みに拙者の両親は石炭とは無関係な仕事だったが、小学生の頃住んでいたアパートの風呂は石炭を使用して沸かしていたので、やはり石炭とは無縁ではない。

 一方、石炭博物館のもう一つの展示内容は、いささか異形とも思える内容で、一言でいえば夕張市の凋落の軌跡を包み隠さず展示している。 何故、夕張市が財政破綻したか? これを時系列で詳細に展示してある。 石炭博物館に至る道が、廃墟で囲まれていたが、これも展示内容の一つだったのかと思われるくらいである。 

 通常、こういった歴史的な内容の説明は、暗部には目をつむって、成果ばかり強調して描く場合が多いが、ここは違う。 自虐的とも、開き直ったともいえる内容は、ちょっと他では見られない。

 さて、資料等の展示を一通り見た後は、石炭博物館本来の展示の目玉でもある模擬坑道へ。 

 この模擬坑道は、展示用に作られた坑道等ではなく、実物の石炭採掘坑道を、炭坑操業当時から、救助訓練といった訓練用坑道として使用していたそうである。 







初期の頃の採掘風景。人力で行っていた。



石炭搬出は馬を使用。



 バッテリー式キャップランプ以前に使用されていた安全灯。 ハリケーンランタンのように火を照明として使用しているが、目の細かい金網やガラスで覆われて、粉塵等の可燃物が浮遊する環境下で使用してもガス爆発しないような構造となっている。 又、換気が不十分だった時代には酸素濃度を知る装置でもあったそうだ。 要するに火が消えるという事は酸素濃度が不足している訳だ。



キャップランプ。 これはバッテリー式。



ここからが模擬坑道。



これは閉山された頃に使用されていた当時最新式の自動採炭装置らしい。



 頭上にあるキャンバス地の袋は水バック。



 ずい分昔の事だが、テレビで炭鉱の火災防止といかった内容で水バックを紹介していたのを見た記憶がある。 ガス爆発など爆風によって水バックが吹き飛ばされて、中の水が周囲に飛び散って自動的に消火する訳だ。()





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2025.07.17 21:00:07
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR


© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: