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天神八王子月尾宮(てんじんはちおうじつきおぐう)
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鎮座地は 岡山市東区西庄、西大寺地区にある小さな神社。
実は以前からこの辺りに古墳があるのではないかと思っていたのですが
残念ながら、この神社が鎮座する丘は古墳ではないようでした。
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鳥居に掲げられた扁額には、なぜか「雨社宮」の文字。
祀られている御祭神からはイメージしにくい祭祀ではありますが、
古くは祈雨・止雨の祈願が行われていたのでしょうか。
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拝 殿
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本 殿
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■御祭神 武塔神
月讀命
八柱皇大神
武塔神は蘇民将来の民話に出てくる神で、牛頭天王の別名とも言われるようです。
八柱皇大神は神社名の「八王子」で、牛頭天王の御子神でしょうか。
月讀命が祀られていることが興味深いのですが、御由緒は不明。
神社名に「月尾」とあるように、古くは西荘村に月尾という地名があったとされ
その地名に因んだものかも知れません。
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小さな社殿ですが、拝殿・幣殿・釣殿・本殿を持つ凝った造り。
規模は違いますが、備前国一之宮・吉備津彦神社の社殿を彷彿とさせる社殿。
社務所はありませんが、代々松嶋家がご神職として奉仕されているとのこと。
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狛 犬
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境内入口には、立派な狛犬がご鎮座されていました。
その他、境内にはいたる所に立派な石が使われており
本殿の基礎部分に、多くの石が使われているのも気になりました。
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境内は小高い丘の上にあります。
丘の上の境内から、どの辺りまで見下ろせるのかは確認できませんでした。
西大寺の市街地などや、吉井川河口方面を見渡せるような気はするのですが。
かなり大きな狛犬がある入口から、長い石段を上った先には隋神門。
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隋神門
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社殿もそうですが、小さいながらもしっかり本格的な造りの境内。
境内には本宮の他に4つのお社がありますが、御祭神は不明。
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特にこの境内社は唯一鳥居を持ち、参道も整えられたもの。
神明鳥居ではないものの、近くに「遥拝所」があることから
天照大神を祀る神社かも知れないと思いました。
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この神社の鎮座地である丘は、人工のものではないようです。
それでも丘の上に古墳があった可能性は捨て切れませんでした。
前述のように本殿や境内社の基礎部分に、
不自然なほど大きな岩石がたくさん使われていました。
そして特に怪しいのがこれ。
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鳥居の下に敷かれていた石。
明らかに普通の「石畳」とは言えないようです。
外側には楔を打ち込まれたような跡があります。
元々は1枚だったか、それぞれどこかから割り取られたものかも知れません。
これが古墳の石材だったかどうかは、私には判別出来ません。
残念ながらこれ以上のことは、ご神職か地元の方の話を聞くしかないのかも知れません。
この西大寺地域は、吉井川の河口付近にあります。
はだか祭(会陽)で有名な西大寺観音院の門前町として栄えた街です。
※この記事の画像は全てiPhoneで撮影したものです
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