2003年12月21日
XML
カテゴリ: カテゴリ未分類




ある日、ふとこういうことを考えます。

人の一生はどこで終えるのが理想なのか?

桐壺帝の皇子(みこ)蛍の宮の求愛をはねつけた

玉鬘(たまかずら)の母は夕顔です。夕顔は、三位中将の娘

でしたが、両親とは早い時期に死別しています。

 その後、美しく成長し源氏の君の親友である頭(とうの)

中将に愛され女の子(玉鬘)を生みます。

 しかし、夕顔との関係が頭(とうの)中将の正室の知るところとなり、

周囲のおどしに耐えかねて幼い玉鬘を連れて姿を隠します。

 ある日、源氏の君は美しい夕顔を見初めます。

それが、頭(とうの)中将の愛した女性とは知らずに。

 夕顔が住んでいた家について「源氏物語」「夕顔」の巻で

次のように記しています。下の原文の写真5行6字目から8行10字目まで。

「かど(門)には、しとみ(蔀)のやうなる越(を)

を(押)しあげたる、み(見)い(入)れのほとなくもの

はかなきす(住)まゐを、あはれに、いづこかさしてと

おも(思)ほしなせば、玉のうてな(台)もおな(同)じことな里(り)」

京都夕顔町夕顔1b

現代語訳は次の通りです。

「門の上の横木に釣ってある扉を押し上げて出入りし、

奥行きもさほどないこじんまりとした夕顔の家の住まいの

様子を見て、源氏の君は哀れに思った。

しかし、人の人生のはかなさを考えれば、

四方を見渡すことができるほどの豪邸に住もうが

ここに住もうが結局は同じことである」

京都夕顔町夕顔1b拡大

 京都には、夕顔町という「源氏物語」にゆかりの地があります。

そこには、「夕顔の墓」もあります。民家の中にある石碑です。

「源氏物語の夕顔の墓がなぜあるの?」

という疑問は、脇に置くとして、千年の時を超えてあまり

変わらない町並みの中に夕顔の君と同じような人が

かつて住んでいたことを想像したことがあります。

 ずいぶん昔になりますが、

「門(かど)には、蔀(しとみ)のやうなるを押し上げたる、

見入れのほとなくものはかなきす住まゐを、あはれに、

いづこかさしてと思(おも)ほしなせば、

玉の台(うてな)もおな同じことなり」

という「源氏物語」の原文の一節を書いた手帳を手にしながら

夕顔町の界隈(かいわい)を歩いたことを懐かしく思い出しました。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2003年12月21日 16時39分07秒
コメント(3) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

joox

joox


© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: