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「...だ~」の叫び声が聞こえて振り向いたら、
物凄い勢いで人が倒れ込んで来ました。
その人に対して群衆が殴る蹴るの暴行を与えて、
警察が駆け付けた時には、文字通りの半殺し状態。
小田原競輪場の1センター下の売り場での出来事、
それも30数年も前の話です。
当時はスリが多く、私も2度程遭っていました。
何しろ競輪ファンが多過ぎて、本命の窓口などでは、
車券を買うのが大変でしたから、
人と身体が触れ合うのは当たり前、
スリにとっては、まさに天国。
それだけに多くの人が被害に遭っていましたから、
スリが現行犯で逃げ切れない時は悲惨、
日頃の恨みと車券でやられた腹いせも有りますから、
傍から見ていてもリンチ凄く、命が助かっただけでも儲けもの、
警察の来るのが遅れていたら助からなかったかも知れません。
この出来事をよく覚えているのには訳が有り、
たしか千葉の平塚安と太田義夫?だったと記憶していますが、
当時は、まさにドサ廻り的な興行で選手の配分はほぼ同じ、
千葉の二人も大宮競輪場で一緒に走って、
2週間後くらいに小田原に配分になった車でした。
競輪ファンの中には、狙った選手を追いかけて、
日本中を旅打ちする人もいましたが、
大概のファンは近間の競輪場だけ、
例えるなら平塚と小田原が主戦場で、、
たまに花月園、川崎にも行くくらいでした。
それだけに情報は新聞で見るレース結果が頼り、
実際にどんな内容のレースだったかは判らない。
私は、この時は大宮で二人が同乗したレースを観戦していて、
平塚安が早目に捲ってズブズブの3着で、
太田の頭で決まった事を知っていました。
しかも結構な無理脚を使った平塚の脚の良さも確認していました。
しかし、殆どの小田原競輪場のファンは新聞の前走の結果から判断、
専門紙もスポーツ紙も印は当然に太田、平塚は対抗か黒三角。
こちらは自信を持っての裏目千両期待で勝負。
結果は33バンクを遅目に捲って、9番車平塚の頭で1番車本命太田の流れ込み。
枠単6-1で1,050円。
今ならまるで消費税が付いたような配当でした。
私にとって競輪を打ち出して、最初の1点万札勝負でしたので覚えている訳です。
さすがに、この日はオケラ街道を歩く事は無く、飛ぶように走って、ねぐらである雀荘に帰った事を覚えています。
最近は1点万札勝負なんて打つ気力が無いですね~