授業研究のあしあと

授業研究のあしあと

かげふみあそび



かげふみあそび

☆☆☆授業の様子から☆☆☆

(1)かげふみあそびの様子を見て課題をつかむ 

 午前10時、運動場に出てかげふみあそびを始めた。しばらくすると、かげを踏まれないための工夫が見られるようになった。

1コートの中にある木のかげに逃げ込む
2かげがコートの外にできるようなラインに立つ など

 事前に予想していた工夫である。子どもたちを集め、工夫していることを聞いた。ところが、ここでは「はやく走って動き回る」「複数人数で追いつめる」など、かげに着目していないものも多く出された。かげを利用しているものの、まだ無意識に行われているということであろう。

 そこで、工夫したことや気づいたことをデジタルカメラで記録させたところ、かげの利用についても、撮影する姿が見られた。教室に戻り、記録写真を出し合った。かげに関する1・2などの工夫が出され、よい工夫として学級で共有することができた。

 そして、かげふみあそびをする様子を高い場所から録画したものを時間を縮めて提示した。高いところからかげの様子を見れば、どのかげも同じ向きであることを観察することができる。時間を縮めて提示することによって、人の動きとそれに伴うか げの動きが速くなり、かげが同じ向きにできることを強調することができると考えた。

 子どもたちは、はじめは人の動きや音声などのおもしろさに注意を引かれるたものの、この映像を見ることにより、かげふみあそびの中では、ぼんやりとしか捉えることのできなかったかげの向きについて「動く人といっしょにかげが動いている」「どの場所のかげも、同じ方向を向いている」と気づくことができた。そして「どうして、どの場所でもかげは同じ方向を向いているのだろう」という課題をもたせることができた。

(2)向き、動き、長さから「かげ」にくり返し働きかける

 ここでは 「向き」「動き」「長さ」から追究させたい。そこで、まずは「向き」について、

  どうして、かげは同じ方向を向いているのだろう。

という課題をもたせ、追究を始める。子どもたちは太陽とかげのでき方の関 係について調べていった。

 そして、人のかげだけでなく、木や建物のかげも太陽の反対側にできることに気づくことができた。

 その後、午後3時頃に2回目のかげふみあそびを行った。かげふみあそびをはじめた直後は、かげふみコートの中に1回目と同じ場所に木のかげがなかったり、かげにふまれないコートの場所が変わっていたり、少しとまどう姿が見られた。

 しかし、しばらくすると、かげをふまれない新しい場所を見つけだしていった。子どもたちは、1回目のかげふみあそびであったかげがなかったり、かげをふまれないコートの線が変わっていたことに疑問を感じていた。

 そこで、2回のかげふみあそびをしている様子を、静止画で同時に提示した。このことにより、「時間がたつとかげの向きがちがう」という視点が明確になりどうしてかげは動くのだろうと知的好奇心を高め、次のような課題をもたせることができた。

  一日のかげの動きを調べよう。

 その後 子どもたちはかげの動きを調べ、「たった1時間でもこんなにかげは動くよ」「太陽と反対に動いている」とかげの変化を実感することができた。
 また、1日のかげの位置の変化を調べる中で、かげの長さが変わることにも驚く子どもの姿を見ることができた。このかげの長さの違いは、2回目のかげふみあ そびの中でも気づいている子どももいた。この子どもたちの気づきをもとに次の課題を設定した。

  どうしてかげの長さは変わるのだろうか。

 この後、子どもたちは太陽の高さの変化にも気づくことができた。このように、子どもたちは、観察する視点を獲得しながら課題を発見し、くり返し働きかけることで「かげ」に対する見方や考え方を身に付け、そのおもしろさや不思議さを実感することができた。


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