我慢くらべ
真冬の 寒中水泳 なども、そのひとつでしょう。こちらのほうは、心身の鍛錬なども兼ねているようです。いずれもひ弱な都会人には向かない行事です。
猛暑対策のひとつとして、 肝試しのホラー ではなく、熱いサスペンス映画を見る、というのはどうでしょうか。それに相応しいかどうかわかりませんが、手元にあった「太陽がいっぱい」を鑑賞しました。
制作=1960年 フランス・イタリア合作 117分。監督=ルネ・クレマン。原作=パトリシア・ハイスミス。音楽=ニノ・ロータ。出演=アラン・ドロン、マリー・ラフォレ、モーリス・ロネほか
フランス・ ヌーベルバーク全盛時代 に、それに対抗して戦前派の巨匠が監督した大作。 アラン・ドロンの美貌 を全世界に知らしめた記念碑的作品です。ニノ・ロータの主題曲も大ヒットしました。
貧しい青年トム( アラン・ドロン )が、富豪の友人フィリップ( モーリス・ロネ )を殺害。彼に成り済まして財産と恋人( マリー・ラフォレ )を奪おうとします。身分証の偽造や筆跡の練習、トムの緻密な計画は完璧に見えましたが......。
サスペンス映画の古典として高く評価されています。 ミステリー映画のベストテン に必ず入っていますが、オーソドックスな演出と映像で、途中かなり退屈しました。過去に何度も見ているせいでしょうか。
印象に残る場面はいくつかあります。マリー・ラフォレの登場シーンは刺激的でした。鏡に向かってギターをつま弾きながら呟くように唱うのですが、 妖精のような瞳 に魅了されたものです。決して美人ではありませんが......。
ラストシーン、普通はヒキで終わるのですが、本作では 海のアップでエンディング を迎えます。これも斬新でした。太陽をいっぱいに浴び、成功に酔ったいたトムを襲う逆転劇。流麗に流れる主題曲。鮮やかでした。
イタリアとフランスの 港町や海のロケ も一見に値します。公開当時は、(いまでもそうか)観光気分にも浸れたでしょう。ヌーベルバークの傑作映画に較べると、手法が平凡なのは仕方ありませんが、 全体に楽しめる作品 なのはたしかです。
DVD「誘拐の掟」 2016年05月28日
DVDスターウォーズ6「ジェダイの帰還」 2016年01月06日
スターウォーズ5「帝国の逆襲」 2016年01月05日
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