ミステリーの女王 アガサ・クリスティ の小説は、たくさん映画化されています。ミス・マーブルものは、テレビドラマにもなりました。映像化しやすいのでしょうか。
最初に見たのは 「オリエント急行殺人事件」 です。きら星のごとく往年の大スターが共演していました。このときのエルキュール・ポワロ役は アルバート・フィニー 。原作の風貌によく似ていました。
しかし、次回作からなぜかピーター・ユスチノフに交替。 デブのおっさん ですが、大げさでユーモラスな身振りが好評で、その後もこの人がポワロを続けました。
制作=1982年 イギリス映画 122分。監督=ガイ・ハミルトン。原作=アガサ・クリスティ「白昼の悪魔」創元推理文庫。音楽=コール・ポーター。出演=ピーター・ユスティノフ、ダイアナ・リグ、ロディ・マクドウォール、マギー・スミス、ジェーン・バーキン、ジェイムス・メイソンほか
本格ミステリーを映画化する場合、いろいろ 制約 があります。前半は登場人物の紹介。真ん中当たりで事件発生。そして真犯人の指摘。登場人物が多いほど、謎は深まりますが、反面、紹介に時間がかかり、退屈します。
本編もその傾向があるのは仕方がないでしょう。ポワロ( ピーター・ユスティノフ )は富豪に頼まれ、すり替えられたダイヤを追って汽車で地中海の小島へ。ここで起きた殺人事件を 灰色の脳細胞 を使って解決するお馴染みのストーリーです。
今回、再鑑賞して感じたことは、「オリエント......」に較べると、出演者が小粒になっていることでした。大物というか、名優と言われたのは ジェームス・メイスン くらいで、あとは中堅以下の俳優です。
ダイアナ・リグ ジョージ・レーゼンビー主演「女王陛下の007」 (1967年)のボンドガール。唯一、ボンドと結婚したヒロインです。 マギー・スミス はこのシリーズの常連、といえるでしょう。
原作に較べると、映画の出来はイマイチです。 女優陣が貧弱 なのが、最大のマイナス点。美形といえるのは、 ジェーン・バーキン くらいでしょう。 コール・ポーター の名曲も、生かされていません。
クリスティのファンなので、興味深く見ましたが、 ミステリー小説の映画化がいかに難しいか が、わかる作品でした。
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