小林多喜二の記事が今日の新聞に載っていた。テレビでも10チャンネルのサンプロで田原氏が司会して特集を組んだ。新潮文庫や岩波新書でも増刊し「蟹工船」や「寄生地主」を
大量に増刷した。
とにかくよく売れている。ブームである。テレビやマスコミが今の資本主義の限界にぶっかリ悩んでいるかのようだ。資本主義はソ連に勝ちこの世の春と横臥したが,株は下がり投資は
損失し過剰投機で商品は高騰しインフレの危機も深まり世界では暴動も起こっていると言う中で資本主義は本当に大丈夫か?なにせ親分のアメリカが崩壊の危機にあり経済が成り立たないのではと誰もが
心配しているからだ。
小林多喜二はあの昭和4年の大恐慌の資本主義社会が崩壊の危機にあったとき大量の未組織労働者が
食うために何でもやると蟹工船に乗りオホーツク海まで行き虐待の地獄の悪条件の中でのた打ち回った労働者の在り様から資本主義の恥部を告発したが、その本の内容はどれも伏字だらけの発行禁止そのものの
本だったが、其のすざましい虐待とそれに戦う労働者の
うめきが読者の心を掴み、密かに激しく広がった。この当時もベストセーラーになったのだ。
ネットカフェーで金髪の若者が漫画の横に
多喜二の本を抱え読みふける姿は今も昔も変わらないかもしれないが昔は刑事が眼を光らしすぐ逮捕した。なにせ昔の若者はあまりの悲惨な労働強制に「天皇に渡す缶詰に石ころを入れておけ」
と言いたくなり、此れが権力の逮捕の口実になっていたらしい。
今はそういう心配はないが
ネットカフェーの代金が心配だ。風呂に入れずくさい思いは昔と一緒だが。
マルクスは古臭いと言っていた田原氏が
今でも腹の中は同じと思うが新自由主義者の彼は本人責任強調主義者だが其の彼がマルクスに目を向けるのも面白い。
世界の人気者はアメリカでもイギリスでもマルクスでマスコミの花形だがそれは資本主義では国民の生活や
平和が守れないからだ。だからマルクスの話に関心が行くのだがマルクスは株式会社も投資も銀行も認め社会主義ではどうやって国民に役立つ株式会社になるか、国民に役立つ投資で生産や商品を作り暮らしを
守るか、銀行はどうあって融資で国民の生活を守るのかを語ったのだが、
よく知られてはいないようで、だからこそ町場でブームになっているのも多喜二と同じではないか。読んでみよう、
眼を向けてみようではないか、ねっ。
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