2009/09/02
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カテゴリ: 人生・教訓!
三途の川を渡るための船賃「六文銭」。

六文銭

この不吉とも言える「六文銭」を旗印に、徳川家康を震え上がらせた真田昌幸、その子幸村。

諸説あるようだが、「六文銭」の旗印は、真田家始祖とも言える昌幸の父幸隆が、身命を賭して武田信玄に仕えて家名を残す覚悟で用いたとされている。

信玄に高く評価された幸隆の智略と武勇は、その子や孫に受け継がれている。


武田滅亡後、第一次上田合戦(神川合戦)に於いて、7百の兵で7千の大軍の徳川軍を散々に撃ち破り、真田の名を天下に轟かせる。

第二次上田合戦では、関ヶ原に向かう家康の嫡子秀忠の3万7千の大軍を、2千の兵で翻弄し徳川軍はパニックとなり、遂には秀忠は、関ヶ原に遅参するという大失態を演じている。

しかし、関が原での西軍の敗北により、真田昌幸、幸村父子は、高野山の麓の九度山へ蟄居を命ぜられる。

それも、随行はたったの16人。


そして14年後、既に昌幸は亡くなっていたが、日本一の兵(ひのもといちのつわもの)と敵からも称賛されることになる真田幸村が、満を持して表舞台に復活する。



大阪冬の陣では、幸村が徳川軍の総攻撃の的になる『真田丸』を築き立て篭もり、日本中の大名20万の大軍を相手に大阪城を守り通した。

翌年大阪夏の陣では、真田隊3千は大軍の中を突破し、家康の本陣に猛攻を仕掛ける。

そしてついに家康の『馬印』(本陣の旗)が引き倒された。

家康にとって馬印が倒されたのは、生涯で「三方ヶ原の戦」の武田戦と、この真田の特攻の2度だけだ。

“真田にこの首は取らせぬ!”踏み倒された馬印を見て家康は腹を切ろうとしたが、これは側近たちに止められたという。


しかし、決死の覚悟で臨んだ真田隊だが、多勢に無勢、次第に追い詰められ、遂には幸村も討ち取られてしまう。

討ち取られて尚、幸村は英雄になった。


夏の陣で幸村の武神ぶりを目の当たりにした島津家当主・島津忠恒(家久)は、故郷への手紙にこう記した(以下抜粋)。
「真田は日本一の兵(つわもの)。真田の奇策は幾千百。そもそも信州以来、徳川に敵する事数回、一度も不覚をとっていない。真田を英雄と言わずに誰をそう呼ぶのか。女も童もその名を聞きて、その美を知る。彼はそこに現れここに隠れ、火を転じて戦った。前にいるかと思えば後ろにいる。真田は茶臼山に赤き旗を立て、鎧も赤一色にて、つつじの咲きたるが如し。合戦場において討死。古今これなき大手柄」。

家康も「幸村の戦いぶりは敵ながら天晴れであり、江戸城内にて幸村を誉め讃えることを許す」とした。



私が真田幸村を何故好きなのか。

その武勇はもちろんだが、尊敬して止まないのは、大阪の陣では、浪人衆を束ねて戦ったにも拘らず、これだけの結束と強さを発揮したことだ。



関ヶ原の後、仕官を求めながらも行き場を失っていた浪人たちの寄せ集めで、何故ここまで戦えたのか。


徳川方に付いていた兄の智将・信之は、弟の人柄をこう評している。

「柔和で辛抱強く、物静かで言葉も少なく、怒り腹立つことはなかった」

「幸村こそ国を支配する本当の侍であり、彼に比べれば、我らは見かけを必死に繕い肩をいからした道具持ち。それ程の差がある」。

これは連戦連勝の豪傑としての幸村のイメージとは随分異なる人物像だ。



戦局不利と見るや身内でも裏切りが珍しくない世に、幸村の家臣は誰も降参しなかった。

これも高い人徳ゆえと諸将は感心した。





後々、『真田十勇士』などの物語が出来るのは、真田幸村の 高い人徳、そして深い愛 があったからこそではないか。

幸村こそ、『何ものにもとらわれず、何ものにもおそれず心のままに』に生きた人だ。


三途の川の船賃「六文銭」を旗印に、心には愛を!



それではまた。




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この中の、『 真田幸村 』のページから一部引用させていただきました。








必ず「小」は「大」に勝つ!
3年振りにタイトルに書いた。
真田幸村になぞらえて、仕事のことを書こうと思ったが、今日は、そこまでは書けず仕舞い(泣)。
後日に???

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最終更新日  2009/09/02 10:01:30 PM
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Re:必ず「小」は「大」に勝つ!「六文銭」を旗印に心には愛を!(09/02)  
六文銭の意味、今わかりました。
命がけでことに当たる心意気、いいですね。
鍛冶屋さんの熱いお話に~乾杯! (2009/09/02 10:19:30 PM)

Re[1]:必ず「小」は「大」に勝つ!「六文銭」を旗印に心には愛を!(09/02)  
ローズマリー0514さん
>六文銭の意味、今わかりました。
>命がけでことに当たる心意気、いいですね。
>鍛冶屋さんの熱いお話に~乾杯!
-----

毎度のことながら熱くなり過ぎてすみません(笑)。

幸村のように、人を動かす人望があればどんなに良いだろうと思いますが、なかなか難しいですね。

(2009/09/03 08:58:53 AM)

Re:必ず「小」は「大」に勝つ!「六文銭」を旗印に心には愛を!(09/02)  
元気をいただきました。
ありがとうございます♪
(2009/09/03 07:59:49 PM)

Re[1]:必ず「小」は「大」に勝つ!「六文銭」を旗印に心には愛を!(09/02)  
タカ 555さん
>元気をいただきました。
>ありがとうございます♪
-----

お久しぶりです。

復活しましたね!(笑)。

お互い、元気出していきましょう!。
(2009/09/03 10:53:54 PM)

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