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December 24, 2014
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カテゴリ: 心理学
悲劇のはじまりは自分を軽蔑したこと


それはやはり自分が自分を憎み、軽蔑しているからである。むしろ自分のことを重んじてくれる人から遠ざかることさえある。自分のことを軽蔑し、さげすみ、搾取する人と一緒にいた方が心のどこかで安心するのである。自分が自分に対する態度と、人が自分に対する態度とが一致するからであろう。
自分のことを重んじてくれる人とは自分のことを認めてくれる人である。認められたことのない人は、自分のことを認めてくれる人がなぜ認めてくれるかを理解できない。誉められても、なぜ誉められたのかわからない。
駆け足が一番でなければ認められない。そうした環境で育ってきた人がいる。ところがあるときに、ある人が誉めてくれた。誉めた人は、その人が駆け足が一番でなくてもいいと思っている。駆け足が一番でなくても好きだと言っている。それなのに、その誉め言葉が信じられない。
劣等感に苦しむ人は、自分が立派でなければ重んじられないと思っている。立派であることが、重んじられるための条件であると思っている。恐ろしい錯覚である。しかもこの「立派」ということが心の世界のことを言っているのではない。形の上で立派ということである。
悲劇の出発点は自分で自分を憎み、軽蔑したことである。卑怯な人にしてみれば、相手をもてあそび、さげすみ、搾取し、あざ笑って、それでいながら相手から尊敬されるのであるからこたえられない。
これがカルトと言われる異常な宗教団体なので、成員と教組との間で起きていることである。

【自信をつける心理学】加藤諦三著/大和書房





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Last updated  April 11, 2019 04:30:14 PM
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Re:悲劇のはじまりは自分を軽蔑したこと(12/24)  
ジュン さん

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ジュン@ Re:悲劇のはじまりは自分を軽蔑したこと(12/24) 偶然拝見しました。信心していますが、ま…
エキソエレクトロン@ Re:宝剣の如き人格(12/28) ルパン三世のマモーの正体。それはプロテ…
匿名希望@ Re:大聖人の誓願成就(01/24) 著作権において、許可なく掲載を行ってい…
匿名です@ Re:承久の乱と北條義時(05/17) お世話になります。いつもいろいろな投稿…
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