烏 森 神 社

2006年03月18日
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カテゴリ: 神道豆知識
元々「彼岸」と言う言葉は、仏教用語から出来たもので、梵語の訳だといわれています。


彼岸<ひがん>とは極楽浄土のことで、私たちが生きているこの世界のことを
此岸<しがん>と言います。

お彼岸の初日3月18日頃を「彼岸の入り」真ん中にあたる春分の日3月21日頃を「彼岸の中日<ちゅうにち>」終日を「彼岸の明け」といいます。
今日は「彼岸の入り」の日なのです。

3月18日から24日までの1週間を「春彼岸」と昔から言われてきました。
丁度、彼岸の中日(3月21日)は昼と夜の長さが同じになる日です。

彼岸は、一年のうち春と秋の2回ありますが、俳句の季語では、春の彼岸のことを「彼岸」と言い、秋の彼岸のことを「秋の彼岸」とか「のちの彼岸」と言い伝えられてきました。



お寺(仏教)では「彼岸」といいますが、神社(神道)では「社日」というものがあるのです。

日本の民俗行事というのは、平安時代末期頃からお寺系と神社系とが分離される傾向が出てきたようです。
結果例えば、お盆はお寺、お正月は神社、子供が産まれた時(初宮・宮参り)は神社、死んだ時(葬儀)はお寺、といった共存分離の原則が長い間の歴史の中で日本人の精神(信仰)に確立されてきたようです。

お彼岸という行事も本来は仏教も神道もあまり関係なかったのではないかと思われますが、お彼岸の中日にはお寺での供養という流れが出来てしまった為、神社では『社日』というのを設けて、事実上お彼岸の行事をするようになりました。

「社日」は現在春分・秋分に最も近い戊の日、と定められています。今年は20日がその日(春社)にあたります。

農業の予定でいくと、だいたい春社が種まきの時期、秋社は収穫の時期で、各地農村ではこれに合わせて餅をついたり神社を回ったりといったことが行われていました。

「社日」については当日の20日にご説明致したいと思っております。
神道(神社)の「社日」は仏教(寺)の「彼岸」とは少し違った意味合いがあるようです。





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最終更新日  2006年03月18日 20時22分38秒
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