烏 森 神 社

2006年04月02日
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テーマ: 祭 り!(396)
カテゴリ: 神道豆知識
2年に一度の本社神輿渡御(5月5日)まで、はや一ヶ月少々となりました。


本社大神輿
~烏森神社本社大神輿~

神輿<みこし・しんよ>は、日本の神社の祭の際に、神霊が御旅所などへ渡御<とぎょ>(巡幸)するに当たって一時的に鎮まるとされる輿であります。

「しんよ」とも呼ばれている神輿ですが、それ以前は「神馬」<しんめ>または「車」が用いられていました。

神輿の起源については諸説あります。例えば次の2つが挙げられます。
・狩猟と採集による移住を繰り返した時代に行われた 収穫祭の祭壇が起源 で、このときは祭りが終わると神輿は取り壊され、毎年新たな神輿を作って天上の神を招いていた。

・農耕が始まり人々が定住するようになると、神に対しても定住が求められるようになり、居所としての神社が誕生した。そして 神の乗り物として神輿が継承

神輿が史上にみられるのは、天平勝宝元年(749年)、奈良東大寺の大仏を建立するに際し、その無事と完成を祈って、宇佐の八幡宮の御神体をお乗せして迎えた紫色の輦輿<れんよ>が始まりとされています。
輦輿は今の神輿の形に似た貴人の乗り物です。神輿の原型となったのは、鳳輦<ほうれん>という天皇の乗り物です。

輿であるから通常は担ぎ上げて移動するものを指して言いますが、それを台車に乗せて曳くものなど、別形態のものを指すこともあります。
移動する神座としてつくられたものですから、形状は、小ぶりな神殿をかたどったものが殆どです。形状では四角形や六角形、八角形のものなど多様です。しかし、中には神木、人の性器をかたどったもの、人形を置いたものなどもあります。

神社で神輿を用いるのは祭礼にあたっての「神幸祭<じんこうさい>」の時です。氏子達が担いで、氏子の各地域を練り歩きます。
神輿渡御とは神社の御神体が本社から御旅所<おたびしょ>へ遷幸し、再び還御することです。

神輿の渡御は祭礼の象徴ですが、 大切なことは神輿そのものではなく、その中に鎮座する 御神体 なのです。

皐月会
~宮入の様子~

御神体が普段御鎮座されている神社本殿から神輿に移り、その神輿は氏子の手によって、その地域を回るのです。

担ぎ手の皆様には 「神様をおのせしている」 という気持ちを持って神輿を担いで頂きたいと思います。

当社の神輿渡御について詳しい時間は こちら をご覧下さい。

当社の本社大神輿については こちら

今年は宮入時は2基の神輿が(「氏子先導神輿」→「本社大神輿」の順に)宮入致します。





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最終更新日  2006年04月02日 20時46分31秒
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