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aki@ Re:ぎゅう詰め。(03/17) この様な書込大変失礼致します。日本も当…

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2023.04.23
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テーマ: 鬱病(2268)
カテゴリ: こころ




本来、ほんとうにわたしは1人でいるのが好きで、できるだけ他人といたくない。
誰かといると、疲れる。たとえ、それが親でも(もう既に亡くなったが)、身内とかでも。
知り合いとかなんとかだともう1時間いると無理だ。へとへとになる。

こどもといると疲れる、と思って、でも気づいた。
こどもたちだけは、24時間一緒でも、乗り切れる。

わたしは、自分としか話したくない。
自分の思考に疲れるのに、他人とまで話したくない。
他人の思考は、文字として、知りたい。言葉を目で追いたい。


窓とベッド、そしてトイレしかなく、誰も来ない。カメラで見張られてはいるものの、基本的に1日誰とも話さずにいられた。
白い白い部屋。管理された擬似ひとり空間。

長く鬱を患っていると、一般的な健康なひとが相手だと、疲れるのだ、と気づいた。
気が合って、長く一緒にいられるのは、精神的な病気を持つひとたちだけだった、と今更気づいて、残念になる。もう健康なひとたちが相手なのは無理なのだ、と。

一応、社会人として、世間では振る舞うものの、やはりわたしにも違和感がある。
社会人にとっては尚更わたしという人間には違和感があるだろう。

今の自分にブレーキをかけたい自分が、いる。
好意を持ったひとたちに、そんなに心を開きすぎてはだめだ、と。
自分が云々よりも、多分相手側のひとたちは困惑するだろう。
わたしは、好きな相手だから、よろこんでほしい、楽しんで欲しい、だけ。
ただ、振り返るときっと鬱陶しく煩わしいだろうな、と思う。わたしならうんざりする。すごく悪いことをしていた。


「いいひと」たちの好意に。受け入れてくれている幅の広さに。

ひとり親になって、ちょっと頑張りすぎていた。
話しかけにくい、とか、冷たそう、と言われ続けてきたから、もっと自ら話しかけないと・・と頑張っていた。無意識に。
学校の先生や知人、その他知り合いに、すごく話しかけて、何でも話をして。

でもそれは、すごく私らしくない態度だから、その程度が自分でわかっていなかった。


このままではいられない。
そして、このままだと、わたし自身が保たない。

自分でじぶんを守るしかないのだから。
こどもたちには、わたしがいる。絶対守る。
わたしには、特に誰かいるわけではない。すぐそばでわたしをいちばんに考えてくれるひとはいない。

わたしが崩れてはだめなのだ。

無邪気で素直でありすぎる、今の自分。
わかってる、あの夏の自分と同じだ。
でも、今は普通の、世間の生活の中だ。先生も看護師もいない。
何より、世間から遮断してくれる壁もない。

底なしの自由を自分で制御しなければならない。
そして、息子たちの命の責任を持ち、息子たちの言動の責任を取らなければいけない。
その上で、息子たちの毎日を、よりたのしくしてあげたいのだ。

自分の限界を受け入れよう。
状況を受け入れ、滞ることなく流れ続けなければならないのだ。
ピリオドを打つわけにはいかないのだから。

2年前の入院で教わったこと、叩き込まれたことを、しようと思ったけど無理だった。
わたしの課題は他人に助けを求めることで、そのための授業を5時間も受けたけど。
そんなことしたって、助けてもらえなければ、徒労感が増すだけだ。
そもそも、助けを求めるエネルギーはない。

少女の頃に、心に刻んだことばがある。
「ずっと平気な顔で生きようと決めたの」
ジョン・アップダイクの結婚しよう、という小説。

ずっと平気な顔で、生きてきた。
これからも、平気な顔していよう。


End of The world





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最終更新日  2023.04.23 21:28:52
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