峠幾三のちいさな発見・旅模様

峠幾三のちいさな発見・旅模様

2006/03/29
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 興部の夜明け前。

 茶ひげの男はもそもそと起きて行動を開始した。


 地図を見ると、興部の隣のお雄武町に日の出岬というところがある。

 寝ぼけているが、運転。


日の出岬


 さわやかな朝だ。今日はいい一日になりそうな予感。


 今日のメインは函岳である。

 オホーツクと日本海を1度に眺めることのできる絶景に胸が膨らむ。


 枝幸から道道830号に入り、美深歌登大規模林道を走る。



 ロングダートを楽しむ。


 今回の旅の音楽は足寄出身の松山千春である。

 これがまた、景色によく合うのだ。

 特に、「流浪」「生きがい」「大いなる愛よ夢よ」は北海道を走る際にはオススメである。


 窓を全開にして、爆唱する。

 目に入る景色が自分の人生を歌ってくれるといった内容の歌詞だ。


 天気もいいし、曲もいい。


 人工のものといったら今走っているダートくらいなもんだ。

 大自然に包まれて生きていることを実感。


 加須美峠から函岳方面にレーダー道路が分岐している。もちろん右折。


 どんどん標高があがっていく。霧が出てきた。




函岳


 先客がいた。京都ナンバーのバイクが2台。

 「んっ?もしや…」と思った。

 まさか、この広い北海道で会うはずがない。





 そうしているうちに、レーダー塔のほうからもやの中、2人の人影が…。

 近づいてきて、はっきりした。


 フェリーで一緒に飲んだおっちゃんと松ちゃんだ!

 思わず手を振る。

 向こうも気がついたらしい。


 おっちゃんが一言。「こんな広いのに、この1点で会うとはなぁ~」

 昨日の夜、着いて山頂の小屋で泊まったらしい。


 これまでの旅について語り合う。


 2人は小樽から稚内、それから南下したらしい。

 俺とは逆ルートをたどったようだ。

 あいかわらずのんびり屋の松ちゃんは「次はどこに連れて行ってくれるんやろ~」と言っている。

 おっちゃんは「のんきな奴や…」とぼやいている。

 いいコンビだ。


 1時間くらい話してから2人は去っていった。

 またいつかどこかで会う気がする。


 期待していた函岳は濃霧で海は見えない。

 飯を食ったりして1時間くらい待ったが、いっこうに晴れる気配がない。

 あきらめて、美深に走り出す。


 そこから北上してサロベツへ。


サロベツ

 ひたすらまっすぐな道。

 雨が降っていたが、宗谷方面は晴れているようだ。


 北海道に来てから天気が読める。遠くの空が見えるので向こうの様子がわかるのだ。


 窓を開けて走る。


 のんびり走って宗谷に到着。


宗谷丘陵

宗谷丘陵


 最北端の丘陵。

 車を停めてボーっとしてみる。


 ゆっくりとした時間がいい。


 宗谷を満喫したと思ったら雨が降ってきた。


 オホーツク沿いに南下。


 もう1度函岳に行ってみよう。


 朝とは逆ルートで林道に進入。


 しかし、霧で何も見えない。


 帰りのレーダー道路で一瞬だけ日本海が見えた。

 金色になった太陽の光に照らされた海。

 美しい。


 しかし、すぐに霧に包まれた。


 そこからはひたすら運転。

 明日は、美幌の朝焼けが見たい。


 フラフラになりながら運転してなんとか美幌に到着。

 時間は夜中の1時をまわっている。

 ラーメンで夕食を済ませる。

 今日走った距離を出してみたらなんと680キロ。

 われながらよく走ったもんだと思いながら眠った。










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最終更新日  2006/03/30 12:03:45 AM
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