読書中毒なブログ

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2008年11月22日
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カテゴリ: 新書


検索バカ

インターネットが当たり前になって、私もよく検索サイトを利用します。今やあらゆることについて、ネットで検索し、情報を得ることができます。しかし、情報をそのまま鵜呑みし、自分で考えることが少なくなっていないか?作者は問いかけます。

また、本書は検索関係の内容は第1章のみ、そのほとんどを「空気を読む」とは、どうゆうことか?に費やされています。

私もいつ頃かから「空気を読む」と言う言葉をよく聞くようになりました。「空気を読む」とはその場の雰囲気に合わせた行動を取る、といった意味合いになるでしょう。しかし、自分の考えと違っていたり、また自分にとって不利益なことについても、空気を読まなければならないのでしょうか?そこには、自分の意思や意見は存在せず、周りの考え方に合わすだけ…

空気を読んでばかりいると、本当に自分で考えなくなってしまうのではないかと、作者は危惧します。

確かに、地域や職場内で、あまり人と違ったことをして、浮いてしまってもいけないし、集団をうまくまとめるには、その場の意見に同調することも必要でしょう。しかし、本当に必要な時に自分の意見が言えるのか?ここはちゃんと考えないといけないと思います。

最近はいわゆる「世間」というものが消滅しつつあるようです。町内会や隣近所の付き合いも減り、世間体を気にする事もなくなりつつあるようです。人間関係が希薄になると、人と意見を交える機会も減り、ついには考える必要もなくなってきたのか…

私は自分自身のアイデンティティの証しとして、いくつかの自分なりの意見は持っておきたいと思っています。また、いろんな人から、いろんな話を聞きたいし、結局、人は人の力を借りて生きているのだと思います。

秋葉原事件にもあったように、「誰でもいいから、殺したかった」などと言うのは言語道断で、事件を起こす前にもっと自分で考えるべきでした。若者だけでなく、大人の間でも、考える力が衰えている気がします。最近の通り魔的犯罪も、少なからず考える力と関係があると思います。

作者は言います。「言葉の力などありません、あるのは力のある言葉です。」

力のある言葉を「考える」のは人間です…






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最終更新日  2008年11月22日 14時55分52秒
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