経堂界隈

経堂界隈

November 24, 2007
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カテゴリ: City - People - Living
最近、駒場の東大構内に本格的な?レストランが出来、知人から「テレビで放送されたことも手伝って、奥さま方になかなかの評判のようで、お客の9割は女性。銀杏の葉が色づく頃、ご一緒しませんか?」とお誘いをいただき、11月23日を一応仮の予定としておいた。
平年より気温が高い日が続いた影響で、なかなか銀杏の葉が黄色くならず、果てどうかと思案していたところ、ようやく20日になって「電話をして聞いてみましたら、だいぶん黄色くなってきたようで」とご案内。知人のお連れと私ども夫婦の4人で、駒場界隈まで出かけることになった。
時間によっては、席をとるまでにかなり待たされると伺い、少し早めにでかける。
ふだんの休みに比べ、駒場東大前駅はにぎやかな感じがして乗り降りも多い印象。
階段上の改札を出ると、机で120円切符を売る臨時切符売り場があり、駅員さんが二人で「帰りは混みますから」とよびかけている。迂闊にも、階段を降りたところで、ちょうど23日が駒場祭(学園祭)の当日であることに初めて気づき「これは」と混雑を予想した。

Lever son Verre.jpg

正門を入り、「混むでしょうから、先に食事へ」と左に向かう。
ほどなく、Faculty Houseの建物が木立の中に見え、その1階がフレンチレストラン「 ルヴェソンヴェール
運営は、京都のレストラン運営会社「株式会社円居(まどい)」。京都大学構内でも「ラトゥール」なるレストランをやっていて、本郷も東大の構内ではないけれど「ルヴェソンヴェール」の支店があり、そういう営業政策の会社のようだ。


レストラン内部.jpg

11時半というのに、席は8割方埋まっていた。
幸い南の窓際の席に案内され、さっそくにオーダー。ABC三種類のランチ定食は、肉(ラム)、魚(鰆)、ペンネ(パスタ)で、いづれも800円。パンとミニサラダ付は確かにお値打ち(食後にコーヒーか紅茶をつけてしめて一人前1000円。各種ワインも取り揃えてあり、ホストのお好みで白ワイン。ボルドーを勧められるが、一番高い(1本2600円)Tall Poppyなるオーストラリアワインをオーダー。4人の中で誰か分かるかとLever Son Verre(ルヴェ ソン ヴェール)の意味を尋ねるが、皆分からず。
橄欖はオリーブ?
そういえば、店の内装はルヴェ ソン ヴェールが明るいオリーブ
橄欖は同じ色調だが、濃いオリーブのイメージ
Verreは日本語でいえば結晶のようなもので、橄欖はかんらん石のかんらんでもあるので
おそらくルヴェ ソン ヴェールはかんらん石のことだろうとあたりをつけるが、Peridotiteがかんらん石のことと分かり、あいかわらずLever Son Verreがどういう意味かは分からない。

「まだ銀杏は、あまり黄ばんでいませんでしたね」
「黄ばむと言われると何か汚らしい感じがするから嫌だわ」
「黄色くなりつつある状態を黄ばむと表現したんだよ」
「何か古くなって黄色く変色した印象がありますね」

「それなら、色気づくとか...」
「どうせ男なんてこんなレベル」
周りは気にせず、どんどんコーナーの席だけが盛り上がる。
早くも、2本目のワインとパンを追加。
「メニューにポテトは無いの?」

「そうじゃなくて隣の席のあのポテトみたいなもの」
「あれはペンネだよ」
「ペンネって?」
「ペン先の形に切ったパスタの一種」
「あれが食べたいの」
「じゃあ頼もうか?」
「ペンネって詩人が居たよね。あのほのぼのしたイラストついてた」
「ペンネじゃなくてペイネでしょ」
「ペイネってイタリア人?」
「フランス人じゃない?」
「あの読み方はフランス人でしょう」
「イラストは佃公彦だった」
「???」

レイモンペイネRaymond PEYNETは、1908年11月16日フランス生まれの画家(1999年逝去)。
佃公彦氏は、1930年1月1日生(ご存命)。
ペイネと佃氏は画風に共通するところがあるのかもしれないが、別のもの。

Paynet.jpg佃公彦.jpg

しばらくして、
「隣のお二人居なくなったよ。ペンネがあんなに残っている」
「残ってるなら貰っちゃえば?」
「男はそんな姑息なことせず、ちゃんと注文するもんだ」
「男らしいってのは、頼まれたことは何でも果たしてくれることってのもあるわ」
「盗るなら、さっと盗ってらっしゃいよ」
などと、人が読んだら生活と人格を疑われるような会話がしばらくなされたあと、
それじゃぁっと、あたりを伺い、隣のテーブルからペンネの皿を失敬しようとしたとたんに、席をはずしていらっしゃったお隣の席の老夫婦が揃ってお戻りになり、一瞬の差で赤恥をかかずに済んだ。

さらに盛り上がり、
ニース風サラダ、パテ、ハムソーセージ盛り合わせ2人前と、さらにワイン、パンが追加となる。レストランの外の待合は、だいぶ列が長くなっている。
「ニース風サラダってどういうサラダ?」
「レタスとトマト、魚介類がついております」
「4人で分けて食べられる?」
「結構ですけど、4人で召し上がるには少々量が少ないかもしれません」
「でもいいや。サラダ一つ追加」

「なんでニース風ってついてるの?」
「魚介類がついてるからじゃない?」
「だったら、気仙沼でも、焼津でもいいじゃない」
「あそこの席だけ異常に盛り上がってて、あそこに隔離しといてよかったって話しじゃない?」
「真ん中置いといたら、目立ってしょうがなかった」
「パンの追加注文はタダだと思ってるとか言ってんじゃない?」
「だって、パンは、それぞれについてるって書いてあるよ」
「女子トイレ、ずっと人が入ってて時間がかかるの」
「僕の時は女子トイレからおじさんが出てきて、2階への階段登っていったよ」
「中は、同じなんだ」
「そう、ウォシュレット付のが一つだけ。男女で分けてあるのが間違いだと思う」
「でもなんでおじさんは2階へ上がっていったんだ?」
などと言っているうちに、ようやく皆さん満ち足りたらしい
「コーヒーでも飲みますか?」
「そうしましょう。テラス席にしましょうか?」
「今度は本当にお隣お帰りになったみたいだよ」
「もういいわ」

テラスでコーヒーを飲み、しめてお勘定4人で15600円
昼ごはんとしては大散財。
お店の人に頼んで、祭日でお休みの2階「橄欖」内部を拝見させてもらう。

2階.jpg

落ち着いた室内に午後の日が差し込む。
今はなき、フェヤーモントホテル1階のティールーム「ブラッセリー・ドュ・ラ・ヴェルデュール」を思わせる色調。

Faculty Houseはそこまでで、駒場の中を一回り。
寮の跡から北へ上がり、陸上競技場、ラグビー場、野球場と見て、テニスコート脇から、東大構内を出て、旧前田邸駒場公園へ南口から入る。

駒場公園前田邸.jpg

庭を半周ぐるりと回って玄関から邸内に入り、一巡り。
以前、文学館として公開されていたときには、入れなかったところまで今は公開されていて、とてもうれしい。(普通はだんだん入っていいところが狭くなっていくのに、ここだけは違う)

「ここはトイレだったんじゃない?」
「浴室だよ」
「こんな狭いの?」
「ここは女中部屋?」
「そうかもしれない」

「この階段の手すりはすごいですね。コーナーのカーブは一つの木から彫りだして作っている」
「これは米軍は喜んで使ったでしょう」
「ここもやはり接収されていたんですか?」
「そうだと思いますよ」

駒場公園を北に抜け、日本民芸館へ。
いつも思うが、入場料1,000円は高い(前田邸は無料)。
入選作の即売会と、インド展が何故1,000円するのか教えてもらいたい!
先端技術研究所は中が通れないので、もう一度北へ抜けて、東北沢から帰宅。
16:30。早くも日はほぼ没しかけ、家に着いたときには、とっぷりと暮れていた。
駅前のスーパーでで買物して鍋。





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Last updated  November 24, 2007 06:20:03 PM
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