経堂界隈

経堂界隈

February 19, 2010
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カテゴリ: 経堂町小史
「有機栽培の野菜って高いじゃない」
「うん。一般的にはね」
「それでどんなもんかって、白菜買ってみたの。菅さんの白菜というので。普段買う白菜と比べると、ものすごく高くって。
切って食べてみたら おいしい!甘いの」

おいしいものには、自然の甘さがある。

「有機栽培って、露地じゃなきゃいけないの?ビニールハウスじゃ?」
「どうなんだろう?ビニールハウスは赦されるんじゃないかなぁ。農薬とか化学肥料使わないってのが定義なんじゃないか」

厳密に、無農薬、有機栽培と謳った農産物が、本当にそうであるかどうかの検証は難しい。
その年に、農薬、化学肥料を使わなくても、以前に使われたものが土壌に残留する可能性があり、或いは、周辺の田畑で使われたものが流入し、或いは、風で運ばれるケースもある。


ビニールハウス物と、露地物を、成分分析して違いを言うことは難しいだろう。
しかし、密かに僕は、ビニールハウス物は、露地物とは違うと思っている。

有機栽培とは、自然農法。
できるだけ人の手を介在させずに作られる作物のことだと考える。
気温を上げるために石油を焚いたり、栽培が終わったあとにビニールをどう処理するとかの、環境面の問題は別にして、それでも、たぶん、ビニールハウス物は違う部分があるだろう。

種には、厳密な部分と大まかな部分が共存している。
ある一定温度、日照時間にならなければ発芽しない。
私たちが知るは、その程度であり、たぶん専門の人は、もっといろいろなことを知っているのだろうけれど、発芽のメカニズム一つとってみても、私たちは、たぶん全部を知っているわけではない。どの酵素が何度になると働きはじめ、その酵素が作り出す特殊な酸が働いて、別の酵素をよび起こす。或いは、地中の温度が何度かにあがると、土のほうの何者かが、種に発芽を促すのかもしれない。
そういうことが、いくつもいくつも重なり、組み合わさり発芽、発育していく。
しかし、一方で、気象などの環境にかなりの変化があっても、ある程度の枠内ならば、種は毎年発芽し、実をつけ、次代へとまた種をつないでいくおおらかさを持っている。

農薬はともかく

そういう道具を利用して出来た作物には、「種」の持つ厳密さの中から生み出されてくるもののいくつかが欠けてしまう可能性があるだろう。

種は次の世代に秘かにその情報を伝えるけれど、私たちが食する作物には、本来自然あったときに含まれていた何者かが欠けているのではなかろうか?
自然に、我慢強く、じっくりと育ててこそ、その作物が本来持つ力を引き出すことができる。それが有機農法、それで育った野菜のおいしさといった本質であろう。

「最近、私、孫の世話しないの」
「ふーん。それはいいことだ」

「母親とか婆さんが口出して育てるから、子供が駄目になった。俺たちがいい例だ。放っとかれりゃ自然に育つのさ。
昔は、そこらじゅうに何人も子供育てた、それこそ子育ての専門家みたいな母ちゃんたちが一杯いたけど、そんな何人も居りゃあ細かいことなんか気にしてられない。手出さないから子供がちゃんと育ったんだ」

ようやく何十年もかけて、そこに結論が行った。





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Last updated  February 19, 2010 04:36:18 PM
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