コーチ賢ちゃんの「コーチング談義」

コーチ賢ちゃんの「コーチング談義」

2014年10月13日
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カテゴリ: 感謝を伝える
 5月以来ブログの更新が滞っており、ご心配をおかけしました。

 この4月から、浜名湖モラロジー事務所「代表世話人」の大役を仰せつかり、セミナーへの出講(コーチングセミナー、モラロジー生涯学習セミナー及びセミナー後の継続学習会、恋愛と結婚セミナーなど)や、民生委員・児童委員としての活動、庭や畑の管理(主に草取り)等に追われていました。

 これに加えて、8月10日に浜松で開催された公益財団法人モラロジー研究所主催の「教育者研究会」開催事務局としての準備・運営の仕事などで、バタバタしていてブログの更新にまで、手が回りませんでした。

 今は、10月31日に浜名湖モラロジー事務所青年クラブが主催する「ぽかぽか講演会」へのお誘いや、11月24日に静岡県西部モラロジー教育研究会が主催する「中村文昭さん教育講演会」開催事務局として、準備に携わっております。

 また、秋の庭木の剪定のシーズンに入り、植木の手入れにも励んでおります。

 そんな多用な中でも、毎日元気に感謝の日々を送っておりますので、ご安心下さい。

 今日は、台風19号の影響で雨の為、庭木の剪定ができませんので、超久しぶりにPCに向かって、キーを叩いております。

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 さて、この10月6日~8日に、一般社団法人日本クラブメンター協会主催の「メンター企業見学ツアー(2)」が開催され、北海道で研修を受けて来ました。



 株式会社植松電機は、「どうせ無理」を「だったらこうしてみたら?」に変え、人の可能性を奪わない社会を目指しており、誰もがやったことない「宇宙産業」にチャレンジし続けている素晴らしい民間企業です。

 株式会社北海道健誠社は、障害者雇用優良事業所として、社団法人北海道生涯雇用促進協会より表彰を受けている、とても温かい空気に満ちたクリーニング会社です。

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 出発日は台風18号の接近で、東海道線も新幹線も止まり、東名高速道路も新東名も閉鎖になり、セントレアまで行くのが大変でしたが、運営スタッフの涙ぐましい調整の努力のお蔭で、何とか無事に夕方までには札幌に到着することができました。

 札幌に着いて夕食の前に、野球選手のマー君こと田中将大選手を育てたコーチ、エントモさんこと遠藤友彦氏から1時間半の講演を聴かせて頂きました。

 彼はスポーツコーチとして高校の野球部員を指導しておられ、私のコーチとしての仕事とは対象が異なりますが、大変参考になることが多く聞けて、とても視野が広がりました。

 「株式会社植松電機」と「株式会社北海道健誠社」の見学から学んだことについては次回以降に譲り、今回はエントモさんの講演で、私の心に残っている、目からウロコの話を、感謝を込めてシェアさせて頂きます。

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2014.10.06 メンター企業訪問(1)エントモさん1.jpg

2014.10.06 メンター企業訪問(1)エントモさん2.jpg

【目からウロコ-1】

 野球は失敗のスポーツ。この失敗を活かし成長につなげるか、同じ失敗を繰り返すかで、結果が大きく変わる。失敗の原因が分かれば解決できる。失敗の(成果を出せない)原因は「心の揺れ」にある。

 甲子園などの大きな大会でも「心の揺れ」をなくせば、いつも通りの実力が出せる。しかし、大きな大会では、いつもとは「相手」も「環境」も異なる。



 ピンチでも、チャンスでも一定の心(感情)を保つことが大切。しかしこれは極めて難しい。何か工夫をしなければ乗り越えられない。

 感情を直接コントロールすることはできないので、感情とセットになっている自分に対する「期待」をコントロールすることが重要。

 殆どの高校は最高の準備をしたつもりで甲子園に臨むので、最高の期待をしてしまう。私は「自分に期待しすぎるな!」と言っている。

 「甲子園のような場では、普段の練習ではできていることが、できない場合もある」と伝えることで、過剰な期待をせず、心の揺れ幅を大きくしないよう指導している。


 感情は、自分の期待通りに行くとプラスに動き、期待に反するとマイナスに動く。従って期待を大きく持たなければ、感情の振れ幅も小さくなり、平常心を保ちやすくなる。この視点は、私の中には無かったので、驚きでした。感謝。

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 高校野球の指導は、基本をマスターするまでは「強制(管理)」することが大切。最初から思うように、好きなようにやらせるだけでは、決して強いチームにはならない。

 「強制(管理)」の結果、「自主性」を発揮するようになるチームと、「やらされ感覚」になるチームとに分かれる。

 これを分けるのは何か? 

 「自主性」を発揮するようになるチームには、以下の3つがある。
1.こうなりたいという目標・理想
2.そのためにこれが必要なんだという納得
3.継続

 つまり、個人個人が、何のために野球をするのかを明確に持っている。

 「自主性」を発揮するようになるチームと、「やらされ感覚」になるチームとを分けるのは、指導者がこの3つをきちんと伝えて「妥協しないで徹底できるか否か」にかかっている。

 ダメな指導者は、強制すると「その通りやる者」と「やらない者」が出て来て、悩む。そのうち「まあ、この位はいいか」と諦めてしまい、徹底できない状態になる。

 しかし、基本を徹底的に学んで身に付けると、次に各人の「個性」の芽が出てくる。マー君やその他の第1戦で活躍している人は、基本を徹底的に身に付けた後で「個性」を伸ばした人たち。

 各人が持つ「個性」は、基本をマスターした後にしか出てこないものである。




 ですから、クライアントが知らないことを伝授する「ティーチング」は、必要に応じて行いますが、コーチングでは特別な場合以外は「強制」は行いません。

 特別な場合とは、「クライアントが本当に行きたいところ」にご案内するには、「どうしても」この行動を通じて「気づいてもらう」必要があるとコーチが感じた時に、ホームワーク(宿題)を出して、強制する場合です。この時は「何を」「いつまでに」「何のために」やって欲しいのかをきちんと伝えます。

 スポーツなどの競技においては、『基本を「強制的」に学ばせ、徹底的に身に付けさせた後で、その後に現れてくる「個性」の芽を伸ばす』という順序(流れ)が大切なのだと知り、大いに視野が広がりました。

 これは、「道」を極める武道、華道、茶道などで大切にされている「守破離」という、日本的な修養に通じる合理的な訓練方法だと改めて痛感しました。感謝。


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【目からウロコ-3】

 ダメな監督(指導者)の7つの特徴

1.過去との比較(ダメなところを比較して指摘する)
  「今まで指導して来たチームはできていたのに、お前たちは・・・」
2.会話が少ない
3.失敗は選手のせい、成功は俺のお蔭
4.失敗の原因追及が下手
  (結果から学び、次回にどう活かせばいいのかを明確にしていない)
5.結果で褒めて、結果で怒る
  (結果だけを求めると人はウツになる)
6.No.2とギクシャクしている
  (監督と部長・コーチの仲が悪い)
7.参謀役がいない・人望が無い
  (人が集まらない)


この逆を行えば成果を生み出す事のできる指導者になれる。そう確信できました。感謝。

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 その他にも目からウロコのお話が沢山ありましたが、項目のみの紹介とさせて頂きます。

■ミーティングでチームが変わる。
  ミーティングの目的は何か? それは「成果につなげる」こと。

2014.10.06 メンター企業訪問(1)エントモさん3.jpg

■ミーティングで培いたい5つの力
  会話力、原因追及力、気づき力、継続力、自主性

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最終更新日  2014年10月14日 08時54分19秒
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