そして今日も日は過ぎる

2004/01/24
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カテゴリ: 映画野郎Bチーム
 ロマン・ポランスキー監督(ローズマリーの赤ちゃんとかがすぐに思い浮かぶ人も多いでしょう。私もその印象が強い)の作った第二次世界大戦中のポーランドを舞台にした映画です。
 ユダヤ人ピアニスト、シュピルマンが戦争中逃亡し隠れ、有為転変と生きていくのを寒々とした、そして淡々とした描写で描いていくこの作品には、大きな感動などはありません。大どんでん返しもなければ、熱い恋愛もない。ただただ深い諦念と哀しみだけが流れている・・・。
 何しろ、ほとんど何も起こらないのです。いや、主人公はただ流されていくだけで、彼の行動によってドラマチックな何かが起こるというわけではない。ただ、生きる為にその時その時を対処していくだけ。
 しかし、この映画の主人公が『戦時』を傍観し目撃していくに留まる事により、生々しいまでの『戦時』が描き出され、ぞっとする状況を観客に実感させる。
 彼がピアニストであることが呼んだのは本当に小さな奇跡。それも彼自身にとっての奇跡であり、それは主人公にしか意味のないものでした。そう、ただ一人主人公にのみ。それがこの映画のポイントではないでしょうか。感動的な事が起こらなかったのです。いや、監督は起こさせなかったのです。それが現実だから。
 と、まあここまでは良いのですが、実は私はこの映画を見て一つだけ困惑している事があります。
 どういうわけか、主人公にイエス・キリストを重ねてみてしまうのです。容貌だけではなく、何かイエスを思い起こさせるものを感じるのですが、それが何か未だに思いつかない。そこにこの映画のもう一つのポイントがあると思うのですが・・・。





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Last updated  2004/08/21 11:07:47 AM
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聖書預言@ Re:8番出口(05/01) 神の御子イエス・キリストを信じる者は永…
剣竜 @ パク・チャヌク監督作品 ocobaさんへ その2つの映画,評価高いよ…
ocoba@ Re:殺人の追憶(03/04) 韓国映画では、パク・チャヌク監督の「オ…
剣竜 @ Re[3]:投票義務制の問題点(11/10) サムスさんへ いえいえあまりお役に立てず…
サムス@ Re[2]:投票義務制の問題点(11/10) 剣竜さんへ ありがとうございます!

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