先日友人とZoomミーティングをしていた時に、友人が「コロナウイルスに感染したら老人はほとんど死亡する」という発言をした。その場で、別の友人が、ある老人養護ホームでは、ほとんどの入所者が感染したが、誰も死ななかったという話を紹介した。まあそんなものかということで、その場は明るい雰囲気になった。
実際に老人の死亡率はどういう状況になっているのか。確認してみようと、いつもの東洋経済オンラインの頃ナウいするサイトのグラフを見てみた。確かに、老人になるほど(歳を取るほど)死亡率は高くなっている。表示されているグラフには数値が出ていないが、棒グラフにマウスのポインターを持っていくと、死亡数などの数値が表示されるので、死亡率も計算できる。
年齢別の死亡率については、陽性者数、死亡者数などまとめて厚労省のサイトで出ていないか調べてみた。厚労省のサイトはまとまっているようで、全く整理されておらず、「年齢別の死亡率」でサイト内を検索してみて、ようやく見つかった。ただ、最新のものが見つからない。結局、検索語を「新型コロナウイルス感染症の国内発生動向」にして、ようやく8月26日のものが見つかった。
探してみても昨日のものなどがないので、最新のデータは、8月26日のもののようだ。「新型コロナウイルス感染症の国内発生動向」という表題である。
4月頃の古いデータがないかと探してみたら、たまたま4月26日のものが見つかった。8月のものも、4月のものもPDFになっており、その他のデータも表示されているのだが、陽性者と死亡者の数が年齢別に表示されているページだけを抜き取っている。
この2つのデータを見ると、コロナウイルスが流行りだしてから4月26日までの死亡率がわかる。4月26日から8月26日までの陽性者と死亡者の数は、上の2つの画面から算出することが可能だ。そこで、以下のような表を作ってみた。期間中というのが、4月26日から8月26日のデータだ。
これを見ると、4月までの死亡率よりも、4月から8月までの死亡率のほうが高くなっている。単純に、4月のデータと8月のデータを比較しても、死亡率は上昇しているので、死亡率が高くなっているのはこういう表を作らなくても明らかだ。
陽性者数と死亡者数には少し遅れが出るので、例えば、4月26日に陽性と判断された人が、死ぬのはそれ以降なので、単純に死亡者数を陽性者数で割って、死亡率というのは正しくない。しかし、こういう形のデータであっても、コロナウイルスが流行り始めた時期よりも、その後のほうが死亡率が高そうと判断できそうだ。
コロナウイルスの対応については、病院など医療関係者がレベルアップしてきているはずなので、4月までの前半よりも、後半の方が、死亡率が高いというのは意外だった。
ネットで調べても、コロナウイルスの死亡率は低下しているという記事は見つかるのだが、上昇しているという記事が見つからない。
どうして、後半の方が死亡率が高くなっているのか?不思議だ。80歳代以上だと、前半よりも後半の方が倍近い死亡率になっている。気温の高い夏場の方が体力を消耗するので、死亡しやすいのだろうか?死亡率がどんどん高くなるという予測はできないと思うが、「感染したら全員死ぬ」などということがないように望みたい。
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