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イギリス軍が捨てていった大砲もあった。

門をくぐると、昔の建物を利用したお店が両脇に建ち並ぶ。
すぐに左に、プーラールおばさんの元祖オムレツが有名なレストラン。
その奥に跳ね橋の王の門。
さらに中には、グランド・リュといわれる狭い坂道の参道が続く。
グランド・リュには、両脇にお店がひしめき合っている。
いろんな意味で江の島に似ている。
モン・サン・ミッシェルの方が小島で険しく、修道院の歴史と壮大さは圧倒しているが。

お土産屋さん、レストラン、博物館、ホテルなどいろいろある。
狭いグランド・リュをぬけると、左上にサンピエール教会。
入り口に、大天使ミカエルのお告げを聞いて百年戦争を勝利に導いた聖女ジャンヌ・ダルクの像が立っていた。
じぐざくに、細い小径を上っていく。
石造りの建物と石畳は歴史を感じ、緑や花々もきれい。
だいぶ上がってきた。
ようやく、島の上半分をしめる修道院の巨大な建物がみえてきた。
入り口まではまだまだ登るが。

やっと入り口。
真上まで建物がのびている。
チケットをみせて、入場となる。

きつい階段が続く。
両脇には天までのびるような石の建物。
尖塔もそびえたち、いろんな彫刻もみえる。
すさまじいスケールに圧倒される。
息を切らしながら何とかテラスへ。下から20分ぐらい。
目の前に巨大な聖堂。
聖堂は東西にのびており、南側のあかりとりのステンドグラスの窓がみえる。
見上げると、聖堂の尖塔の先に金の大天使ミカエルの像。
テラスから見下ろすと、モン・サン・ミッシェルへの堤防道路と干潟、さらに陸地化して緑がはえてしまった平地が見える。
道路のわきに工事現場が続く。実はモン・サン・ミッシェル、昔の海に浮かぶ姿を取り戻すべく、堤防道路をなくし、橋をかける計画なのだ。2015年完成の予定であり(海外なのであてにならないが)、潮の流れが戻って広大な海が戻ったら、さらにすばらしい姿をみせてくれることだろう。
テラスのわきの建物には、モン・サン・ミッシェルの島の歴史のジオラマ。
元は周囲1km高さ80mの険しい岩山の小島で、708年にアヴランシュ司教オベールが頂上に礼拝堂を建て、966年にノルマンディー公リシャール1世が修道院を造り、その後、増改築を繰り返し、13世紀に今の形となったそうだ。
岩山の上に建っているだけではなく、その周りの崖にも建築し、その上に巨大な建物がそびえたっているのだ。
以後、カトリックの聖地として巡礼され、百年戦争では要塞となり、18世紀末のフランス革命後から1863年までは監獄として使われ、1865年にナポレオン3世が再び修道院として復元し、今の姿となっている。
大きな西のテラスへ抜ける。
正面に、聖堂と入り口。左は、ラ・メルヴェイユ。
広いテラスからは、北、西、南と3方のパノラマ。
北には、3km離れてトンブレーヌ島。
小修道院があったところ。
北西の下には、聖堂を築いた司教オベールを祀ったサント・オベールの礼拝堂があるのだが木の陰でみえず。
遠くは海だが、だいぶ干潟っぽい。
なにやら点のようなものが動いているぞ。
それは、巡礼者の群れ。
じゃなくて、観光者の群れ。
大昔は、多くの人が潮に飲まれながら、命がけの聖地巡礼だったのだろう。
南から西は、広い干潟の向こうに陸地がみえる。
こちら側は、川と河口があるせいか水量がある。
右下、ガブリエルの塔。城壁に1524年に造られ、大砲が置かれたことも。今は灯台。
左下、ファニの城壁。軍事要塞。
そして、聖堂の中へ。
手前は後期ロマネスク様式で、曲面のある分厚い柱と壁。
奥はゴシック様式で、曲面も多いが窓が大きく明るい。
標高80mの岩山のてっぺんにあり、11~12世紀にできた教会は何度か崩壊し修復されたそうだ。軽量化のために天井は木製。
いろんな時代を経て、1523年に完成したため、様々な建築様式が混在している。
奥のゴシック内陣。
できうる限りの光を求めて、天井は高く窓は大きく、圧倒的な存在感。
左の柱には、聖ミカエルの像があった。
とんでもない高さまで伸びている。
多数のステンドグラスから中央の祭壇に光りが差し込み、まばゆいばかりに神々しい。
歴史の重みとひなびた感じもよい。
しかし、でかくて22mmでも入りきらないし、明暗差が激しくて白とびするし、石の壁はあいまいで、RX100でもきつい。今なら、6D+12-24で撮るんだけどなあ。
北の翼廊には、母子像と大きなステンドグラス。
基本、聖堂は十字の形をしていて、翼廊がある。パリのノートルダム大聖堂も南の側廊から光りを多く取り込み、北側にマリア様だったし、決まりがあるのだろう。
聖堂の北側には、ラ・メルヴェイユという、13世紀に増築されゴシック様式の修道院の居住空間がある。
有名な、回廊。
メルヴェイユは驚異の意だが、その中でも驚異中の驚異と言われるところ。
長方形の回廊には、円柱が2重に三角を描きながら並び、広がりを出している。
中庭には、ツゲやバラ、イチイが植えられ、昔は薬草も栽培されていた。
修道士は、この回廊で瞑想にふけっていたそうだ。
回廊からは、隣の食堂の窓、わきの巨大な聖堂と尖塔もみえた。
人気のある場所で、なかなか人が消えない。
やっと、半分ぐらいだけ空いたので、廊下を。
シンプルに美しい。
島の裏側にあって、西の方の海を眺めることもできた。
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