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北目町の東北大近くのビルの2階にある。
看板もなくて、1階はヤクルトと不動産屋で、迷っていたら、お店の人が下まで迎えに来てくれた。
人気の店で完全予約制。

中に入ると、小さなレストランで、テーブル5卓。満席。
白を基調にシンプルで洒落ている。
窓からは通りが見える。
飾り皿はシャガール、なんかオペラ座の天井みたいだ。
昼のコースは4500円の料理のみ。ミネラルウオーターが付く。
夜は11000円のみ。
今回は、昼にワイン付きの6500円のコースにした。

まずは、シャンパンで乾杯。
ソムリエがいて、説明とサーブをしてくれる。
ジョセフ・ペリエ キュヴェ・ロワイヤル、英国王室御用達のシャンパンで、しっかりめしゅわしゅわで飲みやすく、とてもおいしかった。結構な値段のもので、この量はすごい。
ビスクは、海老などの風味のよいあわあわあったかのスープ。柚子とか隠し味も効いているが、基本やさしい味。とてもおいしかった。
シェフの出身地、茨城の笠間焼の器が洒落ている。

菜の花のゆでものは、新鮮で甘みありちょい苦でくたっと、ピスタチオがかかって。おいしかった。
ミネラルウオーターはガス入りにした。
卵、パルメザンチーズ、根セロリのスープは、チーズが濃厚で香り強く、ポーチドエッグと根セロリがやさしく受け止める感じで、とてもおいしかった。お酒に合う。

パンはみしもっちりで酸味少し。

イカとカブ、モッツァレラチーズ、レモンのソース、ナスタチウム。
これも絵画のように綺麗に。
カブは新鮮、イカはこんがり香ばしくくにっと、泡状のモッツアレラチーズでやさしく、レモンとナスタチウムでちょいアクセント。とてもおいしかった。
イカの火入れがすごい。
トゥーレーヌ・ソーヴィニヨン ポアン・ダルム。
青リンゴ系のソーヴィニヨンの香りがすばらしく華やか、しっかり白でのみやすい。
ギー ド モーパッサンというバラがあって、これが青リンゴのさわやかな香りなのだが、それを思い出した。
基本、やさしい料理なので、これぐらい香りがあって、飲みやすい上品なワインがよく合う。
サクラマス。
ていねいに火入れして、人肌ぐらいの温かさで中レア-、しっとりで脂もほどよく旨みが生きていた。岩塩で軽く。
付け合わせもしっかり。
とてもおいしかった。
マルサネ・ロゼ オリビエ・ギュイヨ2009。
きれいなロゼカラー、香りもフルーティー、軽いけど少しずつふくよかな味わいとコクが広がる。値段以上のすばらしいワインで入手困難らしい。
マリアージュもさすが。
タマネギ。
1時間かけてていねいに焼いて、表面こんがりで香ばしく、中は甘くくにっと、セップ茸の香りがアクセント。
じわっとうまみが来る感じで、ワインちょびちょびしながら。
コンドリュー2008 E・ギガル。
フランス最高級辛口白ワインの一つで、香りもよく、酸味はあるがまろやかで飲みやすく、これも大変おいしかった。
これでワイン代2000円は、原価に近いのでは? すごすぎ。

宮城野ポークとキャベツ。
低温で4時間かけてじっくり焼かれたポークは、極上のハムのようにもっちりくにっとで、人肌で、塩でシンプルに。肉の旨みと食感が楽しめ、脂身も少なめだがおいしかった。
キャベツも甘みがありやさしく。
料理はどれも繊細でやさしい味わいで、普段、こってりで濃い物ばかり食べているので新鮮みがあったが、納得するおいしさだった。
肉といったら熱々ジューシーという固定観念にとらわれちゃダメだな。

デセールは4品。
イチゴとバニラアイスのカプチーノ仕立て。甘いけど、あわあわでやさしい。
チョコタルトはクリームたっぷりで濃い、さくみっしり。オレンジジャムもしっかり。

秘密のデザートは、冷たいエスプレッソシャーベットにほんわかフォームドミルクもどきで冷製カプチーノ。食べやすくおいしいし面白い。
ハチミツのマドレーヌは小さく、味わいがよい。
エスプレッソは、ちょい甘、香りよく、濃厚、ラバッツァかなあ。
パティシエは、ピエール・エルメ・パリ青山で働いていた方で、ここはシェフ、ソムリエ、ギャルソン、パティシエ、すべてプロフェッショナル。
エルメだとソルベもチョコもがつんと来るぐらい甘く濃厚系で大好きなんだけど、ナクレの料理に合わせて少し強めぐらいにしてるんだろう。
以上、2時間ちょっと。
品数も多く、サーブの時のおしゃべりもあるので、あっという間だった。
若いシェフは、パリの三つ星レストランのアストランスで修行をしており、東京の三つ星のカンテサンスと同じヌーベル・キュイジーヌ系。
元々、フレンチは16世紀にイタリアより伝わり、宮廷料理として格式とソースが高度に発達した。1970年代にポール・ボキューズ、ベルナール・ロワゾー、アラン・サンドラス、トロワグロ兄弟らが、日本の懐石を参考に素材を生かしたシンプルな軽いフレンチを創り出し、ヌーベル・キュイジーヌと言われるようになった。さらに、1980年代に、古典的フレンチとヌーベルを融合させたキュイジーヌ・モデルヌが生まれ、ジョエル・ロブション、アラン・デュカス、ピエール・ガニェールといった天才シェフ達が出現して、今日に到る。
その中では、ジュエル・ロブションは恵比寿のお城で食べて凄くおいしかったし、ミシェルブラスも異色のキュイジーヌ・モデルヌだと思うが今までで一番感動したフレンチだった。
ほかに日本だと、トロワグロはハイアットリージェンシー東京に泊まったけど行かなかったし、ポール・ボキューズは東京、アラン・デュカスは東京と大阪、ピエール・ガニェールは東京にあるが行ってない。
ナクレのヌーベル・キュイジーヌは、正当派で、素材の持ち味をていねいな調理で引き出し、見た目シンプルでやさしい味付け。料理4500円はランチでは高めだが、これだけ手間暇かけてあれば安いと思う。さらにワインは破格だ。
サービスもいろいろあるし、お見送りまでしっかりしているし、かなり頑張っている。
仙台では新しい分野で、一見シンプルなので評価は分かれるだろうし、まだ試行錯誤中だと思うが、ナクレ=真珠のように白く輝くお店になることだろう。
季節を変えてまた行きたいなあ。
http://tabelog.com/miyagi/A0401/A040101/4013308/
ナクレ
宮城県仙台市青葉区北目町5-9 アトレ北目町 2F
022-395-6496
12:00~13:15(入店)、18:15~19:30(入店)、水休
駐車場なし
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