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cozycoach @ Re:徳川忠長 兄家光の苦悩、将軍家の悲劇(感想)(11/20) いつも興味深い書物のまとめ・ご意見など…
2008.11.04
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 アイスランドは、北ヨーロッパ、北大西洋にある国家で、グリーンランドの南東方、ブリテン諸島やデンマークの自治領であるフェロー諸島の北西に位置しています。

 アイスランド島が主な領土で、イギリスとのタラ戦争の舞台にもなった漁業基地のヴェストマン諸島、北極圏上にあるグリムセイ島などの周辺の島嶼も有します。

 クレジットカードやインターネットバンキングなどによりキャッシュレス決済が進み、現金決済が著しく少ないことで有名です。

 全体のGDPは少ないですが、国民一人当たりでは世界でも2006年時点で世界5位に位置しています。

 さらに国際競争力も高く、世界4位、ヨーロッパ1位となっており、小国ながら特筆すべき経済力を持っています。

 産業としては、金融部門の伸びが著しく、金融、不動産がGDPにしめる割合は、26%に達しています。

 一方、従来の主力産業であった漁業は、GDPに占める割合は2006年時点で6%となっています。
 アイスランド政府は投資家の関心に対し注意を払っており、サブプライム問題で世界中で金融不安が囁かれた時も、不安を払拭すべくエコノミストによる自国金融機関の安全性に関するレポートを出すなど対策を行いましたが、2008年9月から顕在化した世界金融危機により、アイスランド経済は危機に陥っています。

 2008年9月29日にグリトニル銀行が政府管理下に置かれ、クローナの対ユーロ相場は大幅に下落しました。



 10月7日にはランズバンキが管理下に置かれ、9日には最大手のカウプシング銀行も管理下に置かれました。

 こうした危機を乗り切るため、アイスランド中央銀行は10月8日にロシアから40億ユーロの緊急融資を受けることを発表しました。

 しかし、危機は収まらず、10月14日に国際通貨基金に正式に支援を要請しました。

 そして、10月27日にカウプシング銀行のサムライ債780億円が事実上のデフォルトとなりました。

 国内の大手銀行が破綻したり、深刻な状態に陥っている今、アイスランドの危機は軽視できません。

 アイスランドの経済は銀行もろとも波に呑まれ、国が破産する危険性が現実にあります。

 アイスランド中央銀行によると、同国の銀行が外国から借り入れている負債は、今年第2四半直近1年間のGDPの6倍の水準まで積み上がっているそうです。

 アイスランド当局は巨費を投じて銀行システムの機能回復を図る一方、アイスランドの銀行が破格の安値で資産売却を急ぎ、財務状況を洗い直す過程で外国の債権者にも損失が発生することになります。

 ここ1か月が見ものです。






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Last updated  2008.11.04 20:04:29
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