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cozycoach @ Re:徳川忠長 兄家光の苦悩、将軍家の悲劇(感想)(11/20) いつも興味深い書物のまとめ・ご意見など…
2012.05.06
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 歴史学をどう学ぶのがベストなのでしょうか。

 ”歴史を学ぶということ”(2005年10月 講談社刊 入江 昭著)を読みました。

 シカゴ大学、ハーヴァード大学で長年教鞭をとってきた歴史家の今日までの学問との関わりを紹介しています。

 軍国少年として終戦を迎え、成蹊中学校・高等学校卒業後、1953年にグルー基金奨学生として渡米し、1957年にハヴァフォード大学卒業、1961年にハーバード大学大学院歴史学部を修了し博士号を取得したという経歴の持ち主です。

 1945年の日記には、米国や占領軍についてほとんど触れられてなく、日本を占領した米兵を憎いと思った記憶も記録もないといいます。

 それは、多くの日本人がそうであったように、善かれ悪しかれ敗戦を受け入れ、日常の生活にはげんだということだったのではないかということです。

 入江昭さんは1934年に東京で生まれ、1961年にハーバード大学大学院終了後同大学講師、その後、カリフォルニア大学サンタクルーズ校助教授、1968年ロチェスター大学准教授、1969年シカゴ大学歴史学部准教授、1971年同教授、1989年ハーバード大学歴史学部教授、同大歴史学部学部長、早稲田大学、立命館大学等で客員教授を歴任しました。

 専攻はアメリカ外交史で、1988年にアメリカ歴史学会会長を務め、2005年に瑞宝重光章、吉野作造賞、吉田茂賞を受賞しました。

 父は国際法学者で早大法学部客員教授等を務めた入江啓四郎さんで、妻は比較文学研究者で東京大学教養学部教授等を務めた前田陽一さんの長女です。



 詳細な自叙伝でも時事問題の解説書でもなく、歴史を学び、歴史と向かいあうということは何を意味するのか、なぜ現在の世界を理解するにあたって、歴史的な視野が重要な鍵を与えてくれるのかなどについてまとめています。

第1部 歴史と出会う
 1945年8月/1930年代と戦時中の生い立ち/戦後の歴史教育/米国留学の4年間/大学院での修行/学生との出会い/歴史学者の世界
第2部 歴史研究の軌跡
 出会いの蓄積としての歴史/私の歴史研究
第3部 過去と現在とのつながり
 学問と政治/歴史認識問題の根底にあるもの/地域共同体のゆくえ/9.11以降世界は変わったのか/結論:文明間の対話






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Last updated  2012.05.06 08:56:59
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