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cozycoach @ Re:徳川忠長 兄家光の苦悩、将軍家の悲劇(感想)(11/20) いつも興味深い書物のまとめ・ご意見など…
2015.07.03
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 資本主義の成長神話は終焉に向かっているのでしょうか。

 世界経済では新興国から先進国への揺り戻しが起こるのでしょうか。

 2025年はデフレになっているのでしょうか。

 サラリーマンは75歳定年になるでしょうか。

 英語は学ぶ必要がなくなるのでしょうか。

 日本の電気代が半額になるのでしょうか。

 これからは正社員が増えるのでしょうか。

 日本の競争力が高まるのでしょうか。

 ”2025年の世界予測”(2014年7月 ダイヤモンド社刊 中原 圭介著)を読みました。



 中原圭介さんは、1970年土浦市生まれのエコノミスト、ファイナンシャルプランナーです。

 アセットベストパートナーズに在籍しています。

 慶応大学文学部卒業で、元土浦市税務課職員です。

 世界はローマ帝国と同じ歴史をたどっており、世界の高成長が見込めなくなるのは歴史が証明しています。

 古代ローマ帝国は、奴隷の供給が頭打ちになたことが原因で衰退の一途をたどりました。

 資本主義には、安い人件費を提供してくれる人たちを搾取して成長してきた側面があります。

 世界には3つの潮流があり、先進国で中間層といわれる人が減少し代わりに新興国の富裕層が増加、先進国内で格差が拡大すると同時に新興国でも格差問題が進行、世界経済ではこれまでのような高成長はなくなっていくそうです。

 イノベーションにより、将来は石油をだんだん使わなくなります。

 新たな埋蔵場所発見で世界の天然ガスの埋蔵量が急速に増加し、自動車の省エネ技術が進歩するからです。

 1つのエネルギー価格の下落が引き金となり、他のエネルギー価格を次々に下落させていくという玉突き現象が起こるそうです。

 エネルギー価格の下落は、あらゆるものの価格に影響を及ぼします。



 2025年までの世界で、日本国内にとどまって勝ち組になれるのは、筆頭はやはり自動車です。

 海外メーカーに抜きんでた技術力を持つハイブリッド車と燃料電池車を擁する日本の自動車産業は、次世代にも産業のエースであり続けるでしょう。

 これに続くのはインフラであり、関連企業・下請け企業と一緒になって技術開発をしてきた産業の集積力がものをいいます。

 日本のインフラが多少価格が高くても持っているのは、この産業集積があるからです。
 つぎに、環境技術があげられます。



 つぎに、ロボットがあげられます。

 ロボットについては、先進国、新興国を問わず、これから需要が増加するのは確かです。

 製造業のオートメーション用ロボットはもちろん、介護ロボットや工事の作業ロボットも有望な分野になるでしょう。

 国内にとどまって負け組になるのは、おそらく家電と化学の分野です。

 とくに家電は、同じ設備があれば世界のどこでも同じものをつくることができるため、日本と新興国の人件費の差が接近するまで、日本は苦しい戦いを強いられるでしょう。

 化学の分野に関しては、アメリカで圧倒的に安いエチレンがつくれますので、国内のエネルギー価格が大幅に下がるまでは、アメリカや中東、中国との価格競争に太刀打ちできないでしょう。

 そして、有望な産業は、じつは農業、観光、医療です。

 これらは内需産業のように思われていますが、2025年に向けて外貨を稼げる産業に育っていく可能性が多分にある、といいます。

序 章 資本主義の終焉~成長神話の終わりは近い
第1章 これから物価は上がるのか下がるのか
第2章 先進国の国民は豊かになる
第3章 日本で始まる水素社会
第4章 日本の電気代は半分になる
第5章 日本で正社員が増える3つの理由
第6章 未来の自動車はどうなるか
第7章 日本の産業はどこが勝ち残るか
第8章 負担は大きいが、意外に明るい少子高齢化社会
終 章 2025年に生き残れる人材の条件






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Last updated  2015.07.03 10:00:55
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