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cozycoach @ Re:徳川忠長 兄家光の苦悩、将軍家の悲劇(感想)(11/20) いつも興味深い書物のまとめ・ご意見など…
2021.05.01
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カテゴリ: カテゴリ未分類

 捨てることがチャンスを放棄することを意味するのであれば、ためらわれるのは無理もありませんが、捨てることは二度と手に入らなくなるということではありません。

 ”勝つために9割捨てる仕事術”(2019年10月 青春出版社刊 村上 和彦著)を読みました。

 競争に勝ちミッションを達成するためには、戦略を一点に絞り込みそれ以外は9割捨てる覚悟で集中して攻め続け捨てることで、得られるものの大きさに気づけといいます。

 著者は元日本テレビプロヂューサーで、あの最強ガリバー番組「笑っていいとも!」に後発の「ヒルナンデス!」がなぜ勝てたのかを語っています。

 村上和彦さんは1965年神奈川県小田原市生まれ、神奈川県立小田原高等学校、筑波大学第2学群比較文化学類卒業後、1988年に日本テレビ放送網(株)に入社しました。

 スポーツ局に所属し、ジャイアンツ担当、野球中継、箱根駅伝など担当し、その後制作局に移りました。

 ジャーナリスティックな番組から深夜帯のバラエティ番組まで、幅広いジャンルで実績を上げました。

 2004年まで高橋正弘チーフプロデューサー、2008年6月まで政橋雅人、福地聡チーフプロデューサー、2009年まで染井将吾チーフプロデューサー、2010年まで鈴江秀樹チーフプロデューサーの番組に携わっていました。

 2011年1月からは、バラエティーセンターに移籍し、安岡喜郎チーフプロデューサーの担当する番組に携わりました。

 「ザ・サンデー」の総合演出として、北朝鮮の飢餓・脱北問題を題材としていち早く取り上げました。

 また芸能コーナーやスポーツコーナーではバラエティ色を強く出して、全盛期には平均視聴率15%以上を獲得しました。

  その後「スッキリ!」では加藤浩次・テリー伊藤のバラエティ色を前面に出して、視聴率を大幅に引き上げました。

 日本テレビの中では、情報番組の正統的な演出ができる人材であると同時に、エッジの立った企画・演出を次々に生出す特異なクリエイターとして知られています。

 退職するまで制作局専門部長を務め、2014年7月31日にて日本テレビを退職しフリーランスに転向しました。

 2015年4月からはテレビ東京系の朝番組「チャージ730!」の監修として、初めて他局番組のプロデュースを行いました。

 そして、2019年に京都造形芸術大学にて客員教授と広報戦略室長に着任しました。

 「森田一義アワー 笑っていいとも!」は、フジテレビ系列で1982年10月4日から2014年3月31日まで、毎週平日の12:00から13:00に生放送されていた帯バラエティ番組です。

 通称は「笑っていいとも!」、略称は「いいとも!」といい、スタジオアルタから一般観客を入れて毎日生放送を行っていました。

 タモリが司会を務める番組の中では、テレビ朝日系列「タモリ倶楽部」に次ぐ長寿番組でした。

 1982年10月4日から、スタジオアルタからの生放送を行っていた帯バラエティ番組「笑ってる場合ですよ!」の後継番組として放送開始されました。

 1982年10月24日日曜日には、「もう一度笑ってる場合ですよ!」の後継番組として、派生番組の「笑っていいとも!増刊号」が放送開始されました。

 フジテレビ系列局がない地域においては他系列局で遅れネットも実施され、他に派生番組として年末年始の生放送特別番組や、夏の生放送大型特別番組、番組改編時期(春3月・秋10月)の特別番組なども放送されました。

 当時の人気お笑いタレントが勢揃いしていた「笑ってる場合ですよ!」の後を受けて、当時深夜色の強いタレントだったタモリを総合司会に起用しました。

 「楽しくなければお昼じゃない!」(当時のフジテレビのキャッチフレーズ「楽しくなければテレビじゃない!」のもじり)がコンセプトでした。

 番組放送開始から半年も経たないうちに視聴率が上昇し、同時間帯の年間平均視聴率では、1989年の統計開始から2013年までの25年間連続で民放横並び首位を獲得しました。

 しかし、末期には日本テレビの「ヒルナンデス!」やTBSの「ひるおび!」に視聴率で越されることが多くなりました。

 「ヒルナンデス!」は、2011年3月28日から日本テレビ系列で、月曜日から金曜日の11:55 - 13:55に生放送されている情報・バラエティ番組です。

 2011年3月25日を以て終了した「DON!」の後継番組で、これまでの情報番組路線から一転し、同枠としては1968年10月の番組改編以来、43年ぶりにバラエティ枠となりました。

 番組の開始が発表された時には「南原清隆のお昼ナンです。」という仮タイトルがありました。

 30代以下の若年の主婦の視聴者をターゲットとして、グルメ・ファッション・エンタメ・ニュースなどの情報を紹介する企画や、人気スポットを巡るロケ企画、ミュージシャンの生演奏などのコーナーがあります。

 番組開始から2012年3月30日までは事前番組として、11:25から11:30に「まもなく!ヒルナンデス!」も放送されていました。

 スタジオは観覧方式で、観覧者は18歳以上の視聴者からハガキと公式サイトで募集しています。

 かつて「ヒルナンデス!」は、50歳以上の女性層と50歳以上の男性層を積極的に捨てたといいます。

 そのせいで世帯視聴率も「捨てる」ことになりました。

 しかし、世帯視聴率はあとになってから奪取することができました。

 惜しみながら捨てたものの中には、優先順位があとになっただけで、本当の意味では捨てていないものもあるということです。

 もちろん「決別」という意味で捨てるものもあります。

 もし、大事なミッションと併存できないものがあれば、それは捨てるしかありません。

 しかし、ミッションを深く理解することで、捨てることに抵抗は感じなくなるはずです。

 いつもハッピーで仕事を面白がってやっている結果、自然とライバルに勝っている、そんな状況を作るにはどうすればいいかについて書いています。

 この際、順番はどうでもいい、「仕事が面白い」「ライバルに勝つ」「あなたがハッピーになる」、この3つを同時に実現することが大事なのです。

 今回、「結果を出すための仕事術」というテーマを語るにあたってのベースは、日本テレビ在職中に新番組「ヒルナンデス!」を立ち上げ、モンスター級の人気番組「笑っていいとも!」を倒すまでにの経験です。

 過去、さまざまな番組が「いいとも!」に挑戦しては、返り討ちにあってきました。

 テレビ局のビジネスモデルはとてもシンプルで、しかも明確な結果がすぐに明らかになります。

 そのため番組制作には、戦略作りや企画、チーム作り、マーケティングなど、ビジネス全般に活用できる仕事術が散りばめられています。

 意外と地道で泥臭い部分も多いため、きっと様々な職場、職種で参考にであるといいます。

 そしてもうひとつ、どんなときも「面白さ」を追い求めているのがテレビマンというものです。

 この本では、「面白いかどうか」という判断基準を、あらゆる仕事において活用しようという提案もしていくといいます。

 もうひとつ、仕事がハッピーな存在であるかどうかを決める大きな要素があります、それは、「勝ち」と「負け」です。

 自由市場で生きている限り必ずライバルは存在し、いつも負けっぱなしでは収入が減り存続が危ぶまれます。

 それではハッピーでいられるわけがなく、ライバルとはウインウインとか三方良しではなく、勝ったほうがハッピーに近づけます。

 テレビ番組にもいろいろあって、自分が本当にやりたいと思う番組作りばかりできるわけではありません。

 大事なことは、面白い仕事をより面白くなるようにやり、つまらない仕事は少しでも面白がってやれるように、工夫をすることです。

 仕事を楽しくする最大の要素はミッション達成であり、期待された使命をクリアすることが成功体験となります。

 プロジェクトリーダーは結果を出さなければならないプレッシャーを受けつつ、さまざまなプランニングをしてタイムスケジュールを管理し、部下の育成や人間関係にも気を配らなくてはなりません。

 はじめは小さいプロジェクトで小さな成功を体験し、少しずつ大きなプロジェクトを率いるリーダーになっていきます。

 そのプロセスで大事なのは、戦争における攻撃のセオリーのひとつの「一点突破」であり、言葉を変えれば「9割は捨てる」ということです。

 あちこちをばらばらと攻めるのではなく、ここというポイントを重点的に攻めることをいいます。

 そこさえ奪ってしまえばその後が圧倒的に有利になるという場所や、相手の弱点などに戦力を集中し、分厚い攻撃をしかけます。

 「一点突破」を実行するには、「ミッション咀嚼」「障壁をイメージする」「視点を変える」「戦略を絞り込む」の4つのステップで進むのがいいでしょう。

 この本ではリーダーが直面するさまざまな課題について、この「一点突破4ステップ」を活用して解決する方法を紹介していくといいます。

 絶対にかなわないと思うような強敵に立ち向かい逆転するには、どうしたらいいでしょうか。

 知っているのと知らないのとでは大違いで、やるとやらぬとでは天国と地獄の違いがあります。

プロローグ9割捨てれば仕事は一気に面白くなる/第1章 それは「いいともを倒せ」の一言から始まった 仕事で一番大切な「使命(ミッション)」との向き合い方/第2章 難攻不落の強敵の弱点、見つけたり 一点で勝つための「戦略」の作り方/第3章 見えなかった敵の後ろ姿をとらえる 誰もが持っている「企画力」の鍛え方/第4章 ついに最強のライバルを倒す 最後に差がつく「チームカ」の高め方/エピローグ 9割捨てればビジネスが一気に強くなる/おわりに 搭てることで「得られるもの」の大きさに気づく





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Last updated  2021.05.01 07:59:02
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