今日も用事があったわけではない。が、先日購入したエギの陳列棚が気になり、遊びに行く。不思議なもので、前回よりも自分の視野が広がっている。というか、欲しいものが増えているのだ。結局。
「おばさん、この『イカエギセット』ってやつ、どう思う?」
「それ安いでしょ。エギはいっぱいあった方が安心だし、偉そうなエギはいらないよ」
●イカエギセット10本セット¥1400お買い上げ。
「おばさん、新潟辺りで何が釣れてる?イカがダメだったらほかに何か釣りたいな」
「磯もの狙ってもいいじゃない。かっちゃん渓流やる人だから面白いと思うよ」
...ところが、おばさんはそれほど海釣りに詳しくない。二人でカタログを見ながら、店内あちこちを歩き回る。
●ツインストッパー¥170
●チヌ針¥300
●サルカン¥125お買い上げ
「おばさん、このロッドはエギング専用?」
「それ安いでしょ。でも、かっちゃんが持ってる磯ロッドで十分だよ。えっ買うの?」
●エギロッド¥3390お買い上げ
「おばさん、イカも黒鯛もダメだったらどうしよう?」
「小アジとかだったらいっぱい釣れるって。昨日近所のおじさんたち行って来たよ。いっぱい釣れたって」
●サビキ3セット¥350お買い上げ
...とその時、「ただいまー」とランドセルを背負った子ども3人ご来店。この店の長女T子ちゃんは僕と同級生だが、今は結婚して富山県にいる。子どもも2人産んでいるが、今来た小学生ではない。
「うちの孫じゃないんだけど、学校帰りにいつも寄っていくのよ」。今どきの子どもたちは大変だ。あちこちで事件に巻き込まれている。「おじちゃん何買ったの?」「これなぁーに?」と付きまとわれてもイライラしてはいけない。子どもと同じ視線に立って、「おじさんも知らない」と言わないと、後々の質問攻勢が面倒になる。
「じゃあ、おばさんまたね」と店を出る。小さなランドセルがコツコツ当たりながら、いっしょに出てくる。「車に気をつけて行くんだよ。またおいで!」
おばさんの掛けた言葉は両者に共通している。複雑である。
「大きな店にはマネできない世界が、こんな小さな店にある」