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かっちゃん大丈夫

かっちゃん大丈夫

2006.10.25
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カテゴリ: 日常百態
行きつけの釣具店は、決して大きくもないし、チェーン店でもない。夫婦二人で営んでいる小さな店だ。それでも、商品はキチンと揃っているし、新製品なんかも定期的に入荷する。例え品物がなくても、目の前でメーカーに電話注文してくれる。とても誠実な店だ。用事がなくても、この店に入って並んだ商品を見てまわることがある。

今日も用事があったわけではない。が、先日購入したエギの陳列棚が気になり、遊びに行く。不思議なもので、前回よりも自分の視野が広がっている。というか、欲しいものが増えているのだ。結局。

「おばさん、この『イカエギセット』ってやつ、どう思う?」

「それ安いでしょ。エギはいっぱいあった方が安心だし、偉そうなエギはいらないよ」

●イカエギセット10本セット¥1400お買い上げ。

「おばさん、新潟辺りで何が釣れてる?イカがダメだったらほかに何か釣りたいな」

「磯もの狙ってもいいじゃない。かっちゃん渓流やる人だから面白いと思うよ」

...ところが、おばさんはそれほど海釣りに詳しくない。二人でカタログを見ながら、店内あちこちを歩き回る。

●ツインストッパー¥170

●チヌ針¥300

●サルカン¥125お買い上げ

「おばさん、このロッドはエギング専用?」

「それ安いでしょ。でも、かっちゃんが持ってる磯ロッドで十分だよ。えっ買うの?」

●エギロッド¥3390お買い上げ

「おばさん、イカも黒鯛もダメだったらどうしよう?」

「小アジとかだったらいっぱい釣れるって。昨日近所のおじさんたち行って来たよ。いっぱい釣れたって」

●サビキ3セット¥350お買い上げ

...とその時、「ただいまー」とランドセルを背負った子ども3人ご来店。この店の長女T子ちゃんは僕と同級生だが、今は結婚して富山県にいる。子どもも2人産んでいるが、今来た小学生ではない。

「うちの孫じゃないんだけど、学校帰りにいつも寄っていくのよ」。今どきの子どもたちは大変だ。あちこちで事件に巻き込まれている。「おじちゃん何買ったの?」「これなぁーに?」と付きまとわれてもイライラしてはいけない。子どもと同じ視線に立って、「おじさんも知らない」と言わないと、後々の質問攻勢が面倒になる。

「じゃあ、おばさんまたね」と店を出る。小さなランドセルがコツコツ当たりながら、いっしょに出てくる。「車に気をつけて行くんだよ。またおいで!」

おばさんの掛けた言葉は両者に共通している。複雑である。

「大きな店にはマネできない世界が、こんな小さな店にある」






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Last updated  2006.10.27 06:57:02
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