「これと言ってありませんが」
「今ね、インターネットで新潟のライブ画像を見ているんだけど、雪は降ってないみたいだね」
「えっ!もしかして釣りに行こうなんて言うんじゃないでしょうね」
後輩S君がそう言うのももっともだ。昨日釣りから帰ってきたばかりなのだから。だがしかし、昨日釣れなかったメバルが、どうしても釣りたくて仕方がない。とりあえずS君に打診の電話をしてはみたものの、彼はいっしょに行ってくれるだろうか?
「...しかしかっちゃんさん、ライブ画像と言っても、それはインターネットの中の話じゃないですか!現地に行ってみないとどんな天気なのかわかりませんよ。見る前に飛べですよ。では1時間後にお伺いしますから」。結局、僕以上にS君が釣りたかったようだ。
それから数時間後、雪がちらつく日本海の漁港で、2人そろって念願の初メバルを釣ることができたのは、こんないい加減な行動の賜物といえよう。

今回は、メバルを釣っている最中に、石にへばりついていたナマコも捕まえた。これも、いい加減な行動の賜物のオマケといえよう。

新潟の夜は、雪が降ったり止んだりの繰り返しだった。時折、猛烈な吹雪も僕らに襲い掛かった。これは、天気予報をいい加減に聞き流した悲しい賜物といえよう。