物体は、よちよち歩いては立ち止まり、更に方角を変えて進んでは立ち止まっている。僕が近づいても意に介せず、ひたすら我が道を突き進んでいる。

リスでもない。子ネコにしてはずいぶん小さい。細い尻尾からして、おそらくネズミだろう。もうちょっと近づいてみよう。

ドブネズミではない。手のひらに乗るほどの大きさから、おそらくヒメネズミだと推測される。
オスであろうがメスであろうが、ヒメネズミという名称が付けられているこの小動物は、僕が小さい頃には野山や田んぼにたくさんいた。トンビに拉致される場面を、何回か目撃したことがある。最近はめっきりお目にかかれなくなった。
もう師走。今年の干支は、最後のお勤めに精を出しているのか。