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いらっしゃいませ。ようこそこえめWorldへ![]()
*はじめての方。他を読みたい方。 こちらに目次 この上にもあるかも *
父王が怪我をしたとの知らせに、バイロンのことは一時お預け?
カーラ、リカム、父王、おまけにバイロン。 ん?
【カーラ26】傷
「王様がお倒れになられた!誰か早くッ!」
「お父様が!?」
カーラはそれを聞くと、必死な顔で振り向いた。
「リカム、あなたはここを動かないで。
バイロン公爵、一緒に来なさい!」
そういうと、魔法医師のあとを追って駆け出していった。
バイロンがはっと我に返り、すぐにあとを追った。
いくらカーラの命令といえども、
リカムとてじっとしていられるはずがなかった。
魔法の傷の痛みと微熱で、なかば朦朧としながら、
ものにつかまり歩を進めた。
壁に寄りかかって玄関に眼を向けたとき、彼の眼に映ったのは、
想像を絶する光景だった。
こちらに向って移動してくる寝台の両側で、
必死で呼びかけるカーラとバイロン。
魔法界王の衣服はずたずたに裂け、ところどころ血で汚れている
口からも血が流れているのが見えた。
「術室はこの先のドアじゃッ!」
キンキン声が響き、
王の乗せられ特製の簡易寝台が、
リカムの目の前を滑っていった。
カーラの蒼白な顔。
リカムは魔法の傷の微熱に浮かされながらそれを見た。
数日前にわが身を横たえ手当てを受けた
魔術室のドアが、人々を飲み込むように音もなく閉まるのを見た。
そのとき魔法の傷の毒が、リカムの意識を奪い、
壁に寄りかかったまま
床にくずれた。
魔法の真矛ちゃん【カーラ38】の2終 July 8, 2009
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