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カテゴリ: ゆめのお話

メール こえめ です。ドキドキしたよ手書きハート

それは、とっても懐かしい、

私が大人になるまで住んでいた家。

トイレに続く北側の廊下はまだ擦り切れておらず、

子どもの私は、その時なぜか

急にその部屋に入らなければならないような気がして、

スリガラス障子を、またなぜか音がしないようにと

気をつけながらスーッと開け、

仏壇のある部屋に入りました。 

その畳の部屋は清潔で、

雪見障子を透して入ってくる光で明るいのですが、

造り付けの仏壇のほかには

何も無いはずの部屋に、

大きな四角い長方形の箱のような形のものがありました。

それは、紫色の上等な布できれいに包まれて、

金色の飾りロープで縛られて、 

8畳の部屋の3分の一近くを占めていました。

私は、なんだろうと思うと同時に、

何か見てはいけないものを見てしまったような気がして、

慌てて目をそらしました。

でも、残像がはっきりと、

その形、布の質感、

それに(そんなものがあるのなら)何か

重く大きなものが入っている雰囲気を、

私の感情にダイレクトに伝えてきました。

途端に体中の筋肉がこわばって、

早くこの部屋から出なくちゃと思いました。

 でも、私の脚は動かないのです。

その時家には誰もいないと思っていたのですが、

いつの間にか

4歳の妹が私の足元にきていました。

私の視線に入らない後ろから、

無邪気な明るい空気が漂ってきます。

濃い恐怖の空気が切り裂かれ、

救われたような気がして、

私のからだが動けるようになりました。

そしてとっさに、

妹にこれを見せてはいけないと強く思いました。

お願い気が付かないで。

せめてこれがなんであるかだけは聴かないで!

「おねえちゃん、いらない箱、見つかった?」 

こんな大きな物が目の前にあるのに、

妹はまるで気付いていないのか、

それとも工作の続きのことで頭が一杯なのか、

紫の布の包みのことは聞いてきませんでした。

「うん! 確かこの押入れの中にあると思うよっ」

私は、わざと元気な声でいうと、仏壇の下のふすまを開けて、

四つんばいになると、

押入れに頭を突っ込みました。

「いま捜すからねー、確かこの辺にあったんだよねー」 

ここにはいつも、おばあちゃんが

もらい物のタオルや石けんと、その空き箱をしまっておくのです。

 でもこのときに限ってなぜか、

空き箱が一つも見つかりません。

「ちょっと待ててね、あれ、おかしいなぁ」

「確かにいつも、ここにあるはずなんだけどなあ」

その時の私は、すぐ目の前に割り込むように頭を突き出している妹が

私の手元から気をそらさないようにと、

必死になって喋って、様々な大きさの箱を

やたらとひっくり返していたと思います。

紫の包みに背を向けながら、

その存在をひしひしと感じている私。

妹があれの存在に気付いたが最後、

その封印がとかれ、

私たち姉妹はその恐ろしい何かに飲み込まれてしまう、

そんな事を考えていました。

「ないの?」

そういうと妹は、視界から消えて、

廊下を走って出て行く音が聞こえました。

私はまた、

あの重たい冷たい空気が満ちるのを感じながら、

せめて

妹が残していった太陽の気配が残っていないかと、

妹の背の高さ、通って行った空間を意識しながら、

押入れから身体を引きました。

そしてそれを見ないようにと祈りながら

視線を落して、廊下へと出て、

一目散に駆け出しました。 

眼の端に、

ちらっと紫色の布が映ったような気がして、

恐ろしくて裸足のまま玄関から

太陽の下に飛び出しました。

庭の石の上で寝ていた飼い猫のトムが、

ビックリして飛び上がり、

逃げていきました。

私はまだ安心できず、

妹の名を大声で呼んでいました。

裸足の理由を何にしようかと考えながら……。

* 

目を覚ました大人の私は、布団の中で震えながら、

両腕をしっかり胸の上で組んでいました。

心臓がドキドキと、

暗闇でこだましそうなほどに聞こえていました。

あまりにもリアルなので、

その夢の一部始終を

今でもはっきりと覚えています。 

夢でよかった、と本気で思いました。

これは、私が見た夢を脚色したものです。

AX






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Last updated  June 7, 2010 01:57:56 AM
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