プロ野球情報館

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2005年02月09日
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左打席で左へ1発

森、手応え十分
 左翼のレギュラー争いに参戦する中日・森章剛外野手(25)が7日、北谷球場でのフリー打撃で、今キャンプで仕上がり順調な右腕・山井から左翼に、さく越えを放った。スイッチ打者の森は、左打席を確実性を求めた打撃フォームに改造中。その矢先に出た特大のさく越えに、本人は手応え十分だ。

 外角のベルト寄りの球を逆らわずに左方向へ軽く振り抜いた。それだけでボールは信じられないほどあっけなく、外野の芝生席まで飛んでいった。全身に残った手応えを、森は感じていた。

 「あの感じなんです。ヘッドの出がスムーズで、トップ(バットの振り出しの瞬間の位置)から一気に振り抜く感覚。やっと納得できる当たりがでました」と森が練習後、声を弾ませた。

 左打席はシングル安打狙いの確実性重視、右打席ではパワーを生かした長打。今季のコンセプトはすでに決まっている。だが、それを実現するためのフォームがなかなか固まらない。森の悩みは、キャンプに入っても深まるばかりだった。

 才能あふれる長距離砲に、救いの手を差し伸べたのは、長嶋清幸打撃兼外野守備走塁コーチだった。前日(6日)の打撃練習中に「バットのヘッドが下から出てくる。もっとグリップを上に構えて、そのまま振り下ろす感覚で打ってみろ」という声が掛かった。

 “魔法のひと言”だった。あれほど多かったポップフライがなくなり、ライナー性の当たりがよみがえったのだ。

 「グリップを下げると左の脇が開く。そこからスイングに移るから、ヘッドが下から出て、こねるようなバッティングになってしまっていた」



 「自分がアピールできるのは打撃だけですから。途中からじゃなくて、自分はスタメンで力を発揮するタイプだと思っています。1軍でも同じ。スタメンで出られるだけの力をつけないと」と意気込む。練習後、長嶋コーチから「うまく打ったな」と声を掛けられた。会心の笑みが森の返事だった。






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最終更新日  2005年02月11日 12時29分54秒


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