プロ野球情報館

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2005年02月14日
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テーマ: 巨人ファン(9156)
カテゴリ: カテゴリ未分類
プロ野球のオープン戦が26日、各地で開幕し、大分では50年ぶりの新規参入球団・楽天が巨人を4―3で下した。楽天先発・一場靖弘投手(22=明大)は“プロ初球”に150キロをマークする鮮烈デビュー。一方、巨人・清原和博内野手(37)はその一場から左越え二塁打を放ち、圧倒的な存在感をあらためて示した。復活に懸ける男と、新たな世界に挑戦する男。2人の対決が大分に降った雪を溶かした。

 【巨3―4楽】気温2・6度。野球の春を告げたのは粉雪だった。初回2死一塁。清原は燃えていた。初球145キロ、2球目144キロ。ボールになっても一場は強気だ。3球目146キロ。初めて振る。ファウル。力と力。野茂や伊良部を思い出した。カウント1―2。4球目はさらにスピードを増した148キロ。清原は思い切り叩いた。ラインドライブがかかった打球は左翼フェンスを直撃する。先制の適時二塁打。予告通り、直球勝負を挑んできた若者をねじ伏せた。

 清原「いいピッチャーなんじゃない。スピードもあるし。そんなことよりも僕に対して真っすぐで勝負してくる心意気がいい」

 1万3700人が新大分球場を埋め尽くした。清原が打席に立っただけで球場全体が盛り上がる。これがプロ野球。夢を現実に変え、真っ向勝負でスタンドをわかせた。

 一場「テレビでしか見ていない人が打席にいるのでうれしかった。清原さんは体も違うし、ほかの打者と違って独特の雰囲気があった。自分の真っすぐがどこまで通用するか試したかった」

 三回はスライダーを交え最後は142キロで三ゴロに打ち取った。さらに鮮烈な印象を与えたのは初回先頭の仁志に投じた初球150キロ。プロ初の対外試合で投げた初球は150キロだった。

 一場「最初は力みから指に引っかかりがあったので150キロが出てもプラスにならない。2回以降はいい感じで投げられた。清原さんとはプロに入ったばかりのピッチャーと長年やっているバッターとの違い。打たれたけど2打席目は抑えられたし、いい経験になった」

 昨年、プロ入り最低の成績に終わった清原は、球団から事実上の構想外を通告された。屈辱に耐え、残留を決意し「泥水を飲む覚悟」と言った。一方の一場は巨人に入団することができなかった。幼い頃からの巨人ファン。桑田にあこがれ、自由獲得枠で入団するはずだった。ところが、昨年8月に金銭授受問題が発覚。50年ぶりの新規参入球団に拾われた。春季キャンプ中にはこう言った。「もちろん巨人に入りたかった。でも、今では新しい球団に入ってよかったと思う」。そんな2人が導かれるようにオープン戦初戦で対決したのだ。

 清原には苦い思い出がある。00年3月8日の阪神とのオープン戦。雪が舞う岐阜・長良川で走塁中に左太腿を肉離れし、開幕を初めて2軍で迎えた。この日も雪。かつての清原なら出場を免除された悪コンディションだが、今や立場は変わった。そして変わったのは立場だけではない。肉体も変化した。陸上短距離界の第一人者・高野進コーチと取り組んだ下半身強化の成果が出た。三ゴロの際には一塁に全力疾走。堀内監督を「あれだよ、あれ」と満足させた。



 清原「野球の方は全く問題ないよ、オレは」

 一場「甘さがあったけど、打者のウイークポイントを見つけていけばプロでやっていける」

 真っ白な雪。それは2人の現在の心境を象徴していた。

 ≪チキンパワーだ≫清原の先制打の陰にはチキンパワーがあった。キャンプ打ち上げ時に「全国の焼き鳥店を探したい」と宣言した通り、前夜(25日)の大分入り直後に、さっそく市内の焼き鳥店「鳥和」を訪問。小田、堀田との約40分の食事では、もも肉を中心に食べ、脂分は極力取らないようにした。ウーロン茶だけを飲みアルコールを控えるなど、体調管理に努めたという。





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最終更新日  2005年02月27日 15時55分11秒


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