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近年、「アスペルガー症候群」「自閉症スペクトラム障害」などの発達障害という概念が注目されるようになってきています。
アスペルガー症候群は明らかな知能低下を認めないため周囲から気づかれにくいのですが、「 コミュニケーションがうまく取れない 」「 空気を読めない 」「 悪意はないのに人を怒らせてしまう事が多い 」などといった症状を認め、本人はとても苦しい思いをしています。
以前は「性格の問題」と片づけられてしまうことも多かったのですが、「性格の問題で片づけていいものではない」「本人の努力不足が原因ではない」「脳の微細な障害がある可能性がある」などといったことが徐々に分かってきました。そして、「アスペルガー症候群だと対人関係の支障が起こりやすい」という事が世間に広まってきたことになり、対人関係で悩む方々の多くが興味を持たれ、注目されるようになってきました。
対人関係をうまく構築出来ない方全てがアスペルガー症候群だというわけではありませんし、本人が困っていないのであれば無理矢理診断する必要もありません。しかし本人が大きく困っていたり、苦しんでいるようであれば、アルペルガー症候群かどうかを確認する事で私たち医療や福祉が手助けできる事もあります。
今日はアスペルガー症候群というものは、一体どのような概念なのかについてみてみましょう。
アスペルガー症候群とは、どのような特徴があるものなのでしょうか 。
非常にざっくりというと、
知能低下は認めないもののコミュニケーションや興味に大きなかたよりが見られ、それによって生活に様々な支障を来たしている方
に対して付けられている概念です。
アスペルガー症候群は自閉症スペクトラム障害に属しますが、他の自閉症スペクトラム障害と比べて、知能低下を認めない事が特徴になります。
つまり、知能は正常(むしろ高い場合もある)ではあるけども、人と上手にコミュニケーションが取れなかったり、興味がかなり極端に限定され、それによって日常生活に支障を来たしている場合、アスペルガー症候群の疑いがあります。
アスペルガー症候群は、先天性(生まれつき持っている)の特性であると言われています。アスペルガー症候群をはじめとした自閉症スペクトラム障害の方は、脳波異常が認められることが多かったり、脳画像検査において社会性に関係する部位の体積減少が認められることがあったりするため、その原因として脳の微細な損傷などが指摘されていますが、明確な原因はまだ特定されていません。
先天性の特性ではあるものの、実際に発見されるのはコミュミケーションを行うようになったり、物事に興味を持ちだしてからですので、早くても2~3歳ごろになります。また知能は正常であるため、大人になってから初めて発見されることもあります。
2.アスペルガー症候群の3つの特徴
かんたんに言えば、「人付き合いが上手く出来ない」という事です。アスペルガー症候群の方は、相手と程よい距離間を持って、自然なコミュニケーションを取ることが苦手になります。
人と話している時に、目の泳いでしまったり、表情が場にそぐわないものであったり、対話する距離感が近すぎたりという不自然さが認められます。これにより、相手に不自然な印象を与えてしまい、対人関係がうまくいかなくなってしまうことがあります。
視覚的なコミュニケーション(文章など)は、良好に行える事が多く、また言葉によるコミュニケーションも表面上は良好です。しかし言葉をそのまま素直に受け取るため、行間を読む事が苦手です。俗にいう「場の空気を読む」という事ができません。また同様に冗談が通じない事が多く、冗談でも素直に真に受けてしまう事があります。
曖昧なコミュニケーション手段は非常に苦手であり、身振りや表情で伝えたり、アイコンタクトで伝えあったりという事が困難です。
アスペルガー症候群では、相手の気持ちになって考える事が困難だと言われています。これは「心の理論の障害」と呼ばれることもあります。
私たちが相手に気遣いをする時、それは相手の立場になってみるという「想像」とすることで、「もし自分が〇〇さんだったら、これをされたらイヤだな」「これをされたらとても嬉しいな」と判断します。アスペルガー症候群の方はそれがとても苦手なのです。
想像力の障害を見極める有名なテストとして、「サリーとアンの課題」というものがあります。
これはサリーの立場になって考えることができるのか、というのを見るテストです。
サリーとアンという少女がいます。サリーはカゴを持っており、アンは箱を持っています。
サリーが自分のカゴにボールをしまいました。
サリーは一旦その場を離れますが、その間にアンがボールを自分の箱に移し替えてしまいました。
その後、戻ってきたサリーはボールで遊びたいと思いました。この時、サリーは
1.自分のカゴを開けるでしょうか 2.それともアンの箱を開けるでしょうか。
(カゴは蓋をされていて、開けないと中身が分からないものとします)
サリーとアンの課題はこのような内容です。みなさんは答えが分かるでしょうか。
答えは 「1.自分のカゴを開ける」 です。 OK!
サリーの立場になって考えると、サリーはアンがボールを移し替えたことを知らないため、当然ボールは自分のカゴに入っているままだと考えます。
しかし、アスペルガー症候群の方は「2.アンの箱を開ける」と答える方が多いのです。これは、アスペルガー症候群の方はサリーの立場になって考えることができないため、事実だけに目を向けてしまい、「事実、ボールはアンの箱に入っているのだから、2が正しいでしょう」と考えるのです。
このように立場に立って考えることが苦手であるため、アスペルガー症候群の方は、気遣いが苦手だったり、時に人を傷付けてしまうことがあります。また、相手と気持ちを「分かち合う」ことも苦手であり、喜びや達成感をともに分かち合うという事が上手ではありません。
しかし、「空気を読まない」「人に気を遣わない」という悪意があるわけではありません。アスペルガー症候群の方は非常に素直で正直な方が多いのです。悪意があるわけではないのだけど、「空気が読むのが苦手」「人に気を遣う事が苦手」だということです。
アスペルガー症候群の方はこのように対人関係における「不器用さ」が認められます。
アスペルガー症候群の方は、興味やこだわりが強いことが多いことが知られています。
これは一長一短であり、時に常人では考えられないような集中力、記憶力を発揮して偉業を達成する人もいます。このような特定の領域に関して非常に優れた能力を発揮する事を「サヴァン能力」と呼びます。アスペルガー症候群には有名人・著名人が多いと言われていますが、これは興味やこだわりの強さが良くはたらいた例になります。
子どものうちであっても、100種類以上のゲームキャラクターを全て覚えていたり、何百種類もの昆虫を全て記憶していたりと驚くような興味・記憶力を発揮することがあります。芸術家や研究者などで、著明な偉人の中には「アスペルガー症候群だったのでは?」と言われている人も少なくありません。
しかしこの興味やこだわりが悪い方向に向いてしまう事もあります。些細なこだわりを曲げることができずに人を衝突してしまったり、他者から見ると不要と思われる儀式的な行動を行わないと気が済まないといった症状がなって表れることもあります。
その他に、
・不器用:細かい作業が苦手であったり、運動神経が悪い N/A ・感覚過敏:細かい物音が気になったり、特定の肌触りの服しか着れなかったりする N/A
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