【恋の行方】

これは大学2年生のときの話。
彼女と一緒にランチを食べるため、
屋上前の階段にある踊り場へ。
食事をしながら話をしていると、
何気なく彼女の太ももをなでたくなった。
そのままスカートの中に手をしのばして、キスをした。

大学の屋上は、先生の許可さえあれば、
誰でも立ち入ることができる場所。
彼女は「ダメだって」と抵抗はしたけど、
いつ誰が来るかわからない場所での行為に、
異常なほど興奮してしまいました。

彼女は踊り場の手すりに両手をかけ、後ろから僕は抱きしめた。
他の生徒たちの笑い声が聞こえるこの場所で、
この姿を誰かに見られてしまうかもしれないスリル、
あのときの興奮は、今でも忘れられない。

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朱鷺色の風は東方より鳴る 分冊版1 秘め事の輪郭【電子書籍】[ sora組 ] ​