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特に国語の力を伸ばすには、ただ本を読むだけでなく、適切な方法で読むことが必要です。
「音読の大切さ」「文章理解の仕方」「斜め読み」「文章題を読むときに感想は入れないこと」の4つのポイントについて書いていきます。
また、音読は集中力や文章のリズムを身につける助けにもなります。
家庭で音読の習慣をつけることで、文章を正確に読み解く基礎を育てることができます。
・要点を捉える
説明的文章では、筆者が伝えたい主張や結論を明確に理解することが第一です。段落ごとに要点を整理し、「何が大事なのか?」を考えながら読み進めると、文章全体の構造がわかりやすくなります。
特に最初と最後の段落には重要な情報が含まれることが多いので、重点的に読みましょう。
・因果関係や論理の流れを把握する
説明的文章は、物事の原因と結果、もしくは理由と結論など、論理的なつながりが強調されます。
これらのつながりを見つけることが、文章の理解を深める鍵です。
「なぜこのような結論に至ったのか?」と問いかけながら、理由や根拠を確認することで、内容が整理され、正しい解釈ができるようになります。
・具体例に注目する
説明的文章には、筆者の主張や考えを補強するために具体例がしばしば挙げられます。
具体例は、難しい概念をわかりやすくするための手がかりになるので、例示部分をしっかりと理解することで、全体の内容も理解しやすくなります。
説明的文章とは異なり、物語の展開や登場人物の心情、作品全体のテーマを感じ取りながら読むことが求められます。
・登場人物の心情に寄り添う
文学的文章では、登場人物の心の動きや感情の変化を読み取ることが大切です。
特に、登場人物がどのような状況で、どのような思いを抱いているのかを考えながら読み進めると、物語の奥行きやメッセージが見えてきます。
「どうしてこの人物はこう感じたのか?」を自分なりに考えることで、文章の深い理解につながります。
・情景描写や比喩に注目する
文学的文章では、自然や物語の舞台を描く情景描写や、比喩的表現を通じて、登場人物の感情やテーマを表現していることが多いです。
特に、繰り返される描写や特定の言葉に注目することで、作者の意図を読み解く手助けになります。
また、文章全体の雰囲気やリズムにも注意を払い、感じ取ることが大切です。
・テーマやメッセージを探る
物語が進む中で、筆者が伝えたいテーマやメッセージを考えながら読み進めることが必要です。
結末に向かって物語がどのように展開し、登場人物がどのように変化するかを追うことで、文章全体が持つ深い意味を理解できます。
感情的な部分にとらわれすぎず、文章の裏にある「作者の意図」にも目を向けましょう。
受験では、限られた時間内にたくさんの文章を読む場面が多いため、全てを丁寧に読んでいると時間が足りなくなります。
斜め読みを活用することで、具体的な情報や設問に関連する部分を効率的に見つけ出せるようになります。
ただし、最初から斜め読みをするのではなく、まずは全体の流れをつかんでから、必要に応じて部分的に行うのがポイントです。
斜め読みは、文章をすべて読まずに必要な情報を効率的に取り出すためのテクニックです。
ただし、 すべての場面で使うのではなく、特定の情報を探すときや時間が限られている場合に活用しましょう。
普段の読書や学習で少しずつ練習することで、この技術を効果的に身につけることができます。
A. タイトルと見出しを確認する
まず、文章のタイトルや見出しを確認します。これにより、文章全体の内容やテーマを把握することができます。例えば、科学や社会に関する文章では、見出しから重要なトピックがわかることが多いです。見出しが複数ある場合は、どこに何が書かれているのか大まかに把握しながら進めるのがポイントです。
B. 最初と最後の段落を重視する
説明文や論説文の場合、筆者の主張や結論は、最初や最後の段落に記載されることが多いです。斜め読みでは、文章全体を読む時間がない場合でも、少なくとも最初と最後の段落に目を通して、筆者が何を伝えようとしているのかを把握することが重要です。
C. キーワードや重要なフレーズを探す
斜め読みを行う際、文章を読みながらキーワードや重要なフレーズを見つけることに集中します。
例えば、専門用語や太字になっている言葉、数字や具体的な事例が示されている箇所が該当します。
これらの部分を素早く拾うことで、文章全体の要点や重要な情報を効率的に理解できます。
D. 接続詞に注目する
接続詞(例えば、「しかし」「だから」「つまり」「一方で」など)は、文章の論理の流れを示す重要な手がかりです。斜め読みでは、これらの接続詞に注目して読むと、筆者の主張や論点の変化を素早く見つけることができます。接続詞を目印にして、重要な部分だけを詳しく読むことで、効率的に情報を取得することが可能です。
E. 質問や課題を意識して読む
斜め読みをする際には、何を知りたいのか、どの情報が必要なのかを明確に意識しておくことが大切です。
例えば、特定の質問に答えるために斜め読みを行う場合、その答えが含まれていそうな部分を探しながら読むことで、効率的に情報を見つけ出せます。
この場合、設問に関連しそうなキーワードや段落だけを集中的に読みます。
F. 目につく部分を拾い読みする
文章全体を詳しく読むのではなく、段落の冒頭や末尾、目につく言葉を拾い読みします。
特に、段落の最初の1~2行や最後の1行は、その段落の要点をまとめていることが多いため、これだけでも段落の主旨を理解できることがあります。
また、資料やリスト、箇条書きがある場合、それらに目を通すと重要な情報を素早く見つけられます。
文章読解のコツみたいに書かれていることが多いですが、斜め読みは基本は使わず、超長文で2回読む必要をなくす時に使うことをお勧めします。
文章題は、出題者が設定した意図を正確に読み取ることが求められます。
そのため、感情や自分の主観を入れて読むと、設問に対する正しい答えにたどり着けないことが多いです。
問題作成者は意図的に特に選択問題で誤答を誘導します。
家庭での読書でも、問題形式で読むときには「これは何を伝えたいのか?」と客観的に読み解く練習を重ねることで、論理的な読解力が養われます。
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■お勧め本
・親向けです。
仕事の仕方がガラリと変わる読書術【電子書籍】[ 伊吹 卓 ]
・思想界の巨人として吉本隆明の本です。
子どもに読ませてみてもいいと思います。
読書の方法 なにを、どう読むか (光文社文庫) [ 吉本隆明 ]
吉本隆明の娘(次女)の吉本ばななの作品は有名ですね。
・TUGUMI
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・吉本隆明の長女 ハルノ宵子さんは漫画家でした。
このHPで吉本家のことがちょっと、ほっこりわかります→ 猫屋台
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